アジア・アフリカ地域研究研究科は、京都大学国際化支援体制強化事業・留学生短期受入プログラムとして、9日間の「アジア・アフリカ地域研究サマースクール」を、世界展開力強化事業「「人間の安全保障」開発を目指した日アセアン双方向人材育成プログラムの構築」との共催で実施しました。アジア・アフリカ地域研究研究科への短期交流学生として参加したのは、ボツワナ大学、アディスアベバ大学(エチオピア)、社会科学高等研究院(フランス)、ジャワハーラルネルー大学(インド)、王立プノンペン大学(カンボジア)、チェンマイ大学(タイ)、ラオス国立大学、マレーシア国民大学(2名)、韓国外国語大学からの10名でした。また9名のアジア・アフリカ地域研究研究科の大学院生がティーチングアシストとして参加し、留学生たちと交流を深めました。
当プログラムでは、2015年7月15日に小杉泰 アジア・アフリカ地域研究研究科長による「アジア・アフリカ地域研究研究への招待」の講演、および縄田栄治 農学研究科教授から 「アジア・アフリカにおける人間の安全保障」についての特別講義のあと歓迎会を行いました。7月16日は、留学生が出身地域および研究内容について自己紹介を行い、質疑応答を行いました。
7月17日、18日には、田辺明生 アジア・アフリカ地域研究研究科教授、中溝和弥 同准教授、平野美佐 同准教授、小坂康之 同准教授、井尻裕子 同教務補佐員の引率で、広島市郷土資料館、宮島、平和記念資料館、平和記念公園を見学しました。中溝准教授による「広島を記憶する」の講義も行いました。
7月19日は、広島での現地調査にかかる研究課題に関する報告・発表準備を行い、7月20日に「生態」「経済」「政治」の三つのグループがそれぞれ報告し、議論しました。
7月21日は、荒木茂 アジア・アフリカ地域研究研究科教授「農業発展のための地域研究」、ローハン・デスーザ 同特定准教授「人間世(anthropocene)の時代における地域研究と環境政治」、片岡樹 同准教授「グローバル化する世界における社会と文化の再考」、小坂康之 同准教授「京都の地理」の講義を行いました。7月22日は、教職員の引率で、比叡山延暦寺、仰木、京都伝統産業ふれあい館(みやこめっせ)を見学しました。
最終日の7月23日には、留学生が研修を通して学んだことについて個人発表を行い、質疑応答を行いました。最後に、小杉研究科長からプログラム修了証が授与された後、送別会を行いました。
延暦寺にて