工学研究科で「グローバル環境リーダー養成プログラム」を実施しました。(2015年11月4日~11月22日)

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工学研究科では「グローバル環境リーダー養成プログラム」を実施しました。11月4日からは清華大学深セン研究生院の博士課程4名および修士課程2名が、11月9日からはマラヤ大学の博士後期課程1名および修士課程1名が参加しました。

清華大学深セン研究生院の学生が参加したプログラムでは、中国深セン市の京都大学-清華大学環境技術共同研究センター(日中センター)を介して、李炳 清華大学深セン研究生院准教授引率のもと6名が来日しました。一行は、日中センター協議会と意見交換した後、木更津市かずさクリーンセンター施設、埼玉県新三郷浄水場、つくばの産業技術総合研究所を訪問し、日本の水道、廃棄物など先端環境技術を視察しました。その後、京都へ移動し、本学の桂キャンパスや大津の流域圏総合環境質研究センターで環境工学分野での研究交流したほか、株式会社島津テクノリサーチ、株式会社日吉で分析研修を受けました。16日には伊藤紳三郎 工学研究科長と北野正雄 理事・副学長を表敬訪問しました。清華大学環境工学系の学生が日本でのイ ンターンシップを行うのは今回で8回目となります。本学の学生派遣インターンシップも過去に4回行われており、学生交流が定着してることがうかがえました。

マラヤ大学の学生が参加したプログラムでは、Tengku Nielam Baizura マラヤ大学博士後期課程学生、Haslina Solha Hassan 同修士課程学生の2名が参加しました。期間中の13日から18日には、工学研究科附属流域圏総合環境質研究センターでマレーシアのセランゴール川の流域管理について教員や学生とディスカッションを行いました。19、20日には桂キャンパスローム記念館で行われた日本学術振興会Asian Core Program第5回包括シンポジウムに参加し、ポスター発表、全体討論にも参加しました。21日には滋賀県に移動し、日本学術振興会Asian Core Programの一環として沖島の下排水処理の視察を行いました。参加した学生たちにとっても、本学の学生との交流、セミナーやシンポジウム、現地視察は、マレーシアでは得られないものであり、今後のグローバル環境リーダーとなるための重要な経験となりました。

期間中の11~12日には、本学と清華大学、マラヤ大学の参加者が合同で「京都大学、清華大学およびマラヤ大学合同プログラム」を実施しました。地球規模での環境問題に対して共通認識、共通理解の元に解決に導くため、日本人学生の自主的な企画・運営によるワークショップおよび国・地域現状理解のための環境関連施設の視察を行いました。11日には3か国の学生と若手教員約40名が、環境関連施設である京都市魚アラリサイクルセンター「おさかなエコ館」における水産廃棄物のリサイクル、イオン五条店における廃棄物の分別状況、琵琶湖疎水、蹴上浄水場を見学し、交流を深めました。12日には、マラ工科大学からもあわせて学生および教員約60名が参加し、学生による自主的なワークショップ「The 1st International Workshop on Environmental Issues for Young Students and Researchers by Young Students and Researchers」を桂キャンパスCクラスターで開催しました。3か国の学生がそれぞれの研究を紹介し、議論を深めるとともに、共通の環境問題としての認識を培い、相互理解を深めました。

東京オフィスでの日中センター協議会メンバーとの交流

木更津市かずさクリーンセンター施設を訪れた清華大学生

分析研修中の清華大学生

京都大学、清華大学、マラヤ大学生の蹴上浄水場見学

伊藤研究科長への表敬訪問

北野理事・副学長への表敬訪問

日本・中国・マレーシア3国学生セミナー

京都市おさかなエコ館見学

琵琶湖疎水見学

ワークショップ発表・質疑応答