第263回アフリカ地域研究会「小さな島の海と路地のリズム、女たち －モザンビーク島の、切れては繋がる近所づきあい」

講師

松井 梓（人間文化研究機構・人間文化研究創発センター 研究員）

演題

「小さな島の海と路地のリズム、女たち —モザンビーク島の、切れては繋がる近所づきあい」
人びとが密に住まう島で、女性たちは近所で日々食べ物をやり取りし、おせっかいで親密につきあう一方、その関係は固着しすぎず隣2～3軒の範囲で短期間で組み替わります。近所では誰かについてのゴシップが飛び交うが、関係は極めて険悪にはなりません。本講演では、おせっかいで親密だがドライさと風通しのよさも併せ持つこの隣人関係がいかに生まれるのかを、海や路地が生み出すリズムと、そこを生きる女性たちの身構えから描きたいと思います。

アフリカ地域研究会

1986年6月24日の第1回以来、国内外のアフリカ研究者を招いて最新の話題について活発な議論を行う一般公開の研究会を開催しています。