海外留学Q&A 院生向け追加Q&A
- 留学した期間だけ卒業が遅れるのでしょうか?
- 6月に帰国しても、前期講義の単位は取れるのでしょうか?
- お金はどのくらいかかりますか。親に頼まざるを得ませんが、本当に多くのお金をかける意味があるのでしょうか?
- 就職に有利・不利はありますか?
- 海外留学への語学力はどの程度必要ですか?
- 英語圏に留学したいのですが、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドではどういう違いがあるのでしょうか?
Q. 留学した期間だけ卒業が遅れるのでしょうか?
A. 大学間・部局間学生交流協定に基づく派遣留学では、留学中の在学期間も修業年限に通算されますので、所定修業年限内での卒業も可能になります。また、協定校で修得した単位が京都大学での修得単位と認められる単位認定制度もありますので、卒業単位を充足すれば、留年や卒業・修了時期が遅れることなく、留学することが可能となります。ただし現地での単位取得には相当の語学力と努力を必要とします。これまでの本学での実績をみると学部学生では留年するケースとしないケースがほぼ半々となっています。また大学院生の場合には留年しないケースが多くなっています。留学時期や学部・研究科の事情、個人の履修状況によ りいろいろなケースがありますので、所属の学部・大学院の教務担当掛、指導教官等と相談して計画を立ててください。
派遣留学制度によらず、大学を休学して留学する場合は、卒業が遅れることになります。
Q. 6月に帰国しても、前期講義の単位は取れるのでしょうか?
A. 留学先の学年暦によっては、帰国が前期講義開始の4月に間に合わないことが起こり得ます。この場合、前期講義の単位は取得できません。そのため、留学前に 計画的に単位を取得しておけるように、早くから在籍学部・大学院の教務掛や指導教官に十分な相談をしておいてください。
Q. お金はどのくらいかかりますか。親に頼まざるを得ませんが、本当に多くのお金をかける意味があるのでしょうか?
A. お金については、留学費用の準備の項目で詳細を見ていただくとわかる様に、留学には確かに多くの費用がかかります。
これらの出費が意味のある出費と考えるかどうかは、実際に留学するあなた次第です。あなたが留学先で真剣な努力をして大きなものを得たら、お金の価値を十分に上回ったと言えるでしょう。感受性の豊かな若い時代の留学経験はあなたの人生に大きな影響を与えるはずです。
Q. 就職に有利・不利はありますか?
A. 海外留学の経験が就職に有利になることはあっても、不利になることはあまり考えられません。注意を要するのは、帰国時期が一般的な就職活動とずれることです。一般的な就職活動は3回生の秋から始まります。4回生の7月ごろに帰国するプログラムであると、企業の採用時期が終わってしまっているかもしれませんが、企業によっては採用活動に柔軟な姿勢を取っていることもあるので、諦めずコンタクトをしてみることが必要です。また、留学のために1年留年することになったとしても、そのこと自体が就職に不利になることはありません。
Q. 海外留学への語学力はどの程度必要ですか?
A. 英語圏ではTOEFL等において一定の成績をとることが必要なことは述べたとおりです。
ドイツ語、フランス語、中国語などでは、場合によっては、中級程度の実力があれば受け入れるところもありますし、欧州諸国の大学で英語による授業を併設している場合、TOEFLで必要な点数を取っていれば、受け入れる場合があります。
しかし、派遣留学の場合は、授業に参加できるだけの語学力が必要です。
学校ごとにどのような条件があるのかをよく調べてみましょう。
Q. 英語圏に留学したいのですが、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドではどういう違いがあるのでしょうか?
A. 英語の勉強ということであれば、発音やイントネーションなどに違いがあるものの、それほど大きな差があるとは考えられません。むしろ将来何を勉強していきたいのか、そのためにはどこの大学に行くことが望ましいのか、などを第一に考える必要があるでしょう。
また英語圏以外でも、欧州大陸などでは、英語による授業が行われている大学もあります。
授業料等を不徴収とする大学間学生交流協定による派遣留学(交換留学)に関するQ&A
- 交流協定とは何ですか?
- 派遣留学(交換留学)とは何ですか?
- 語学力・学力はどのくらい必要ですか?
- 派遣留学(交換留学)の準備にはどのくらいの期間がかかりますか?
- 派遣留学先で取得した単位は、京都大学で認定されますか?
- 複数の大学に応募できますか?
- 大学の情報・資料はどこで入手できますか?
- 派遣留学(交換留学)するための奨学金はありますか?
Q. 交流協定とは何ですか?
A. 大学間交流協定とは、協定校間の研究者・学生・学術資料などの交流・交換を奨励しようという約束です。この交流協定には、一般的に学術交流協定と学生交流協定の2種類があります。
学術交流協定は、
- 学術資料、刊行物および情報の交換
- 教員・研究者の交流
- 学生の交流
- 共同研究や研究集会の実施
などを推進するために締結するものです。
学生交流協定は、学生の交流(交換留学)についてのみの取り決めです。この学生交流協定を「授業料等を不徴収とする大学間学生交流協定」と呼び、
- 在籍する大学に授業料を納めることにより派遣先大学での授業料等が免除されること
- 協定校で修得した単位の一部を在籍する大学で修得したものとして認める単位互換
などについての取り決めをしています。
また、大学同士で締結される大学間交流協定の他に、部局同士で締結される部局間交流協定があります。部局間交流協定については、所属の学部事務室に問い合わせてください。
Q. 派遣留学(交換留学)とは何ですか?
A. 国際交流を促進するために、学生交流協定に基づいて、互いに学生を留学させあうシステムのことです。京都大学に在籍しつつ、1学年以内の1学期又は複数学期のあいだ、京都大学が協定を結んでいる海外の大学に学位取得を目的としない留学をし、教育を受けて単位修得し、又は研究指導を受けるものです。
この派遣留学(交換留学)は、本学と協定校間との契約に基づいて過去の学生たちが築き上げてきた信頼関係の上に成り立つものですから、留学が決まった学生は、京都大学の代表として派遣留学生に選ばれたという自覚を持って留学期間を過ごしてください。
Q. 語学力・学力はどのくらい必要ですか?
A. 留学生活を円滑に過ごすための必要最低限の語学力は、渡航前から必要ですし、また留学すれば自然と語学力が高まるというものでは決してありません。日本の学校へ進学する場合と同様、留学にも一定以上の学力が必要です。1回生の時から十分な準備をし、派遣留学の応募書類提出時には、基準を満たしているようにしてください。
英語圏への留学のための語学力証明書にはTOEFLが使われることが一般的です。協定校により必要語学の基準点が異なりますので、大学間交流協定一覧で確認してください。
非英語圏への留学についても、派遣先の大学における専攻内容によって多少の差はありますが、日常生活で、読む・聞く・話す・書くことができ、教育のため授業の聴講および研究指導を受けることのできる程度の力は最低限必要です。
Q. 派遣留学(交換留学)の準備にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 派遣留学(交換留学)を希望する学生は、留学を希望する一学年前に、所属の学部を通じて学内選考用の申請書(日本語)を提出することが必要です。語学力を身につけるための語学留学とは異なり、派遣留学(交換留学)では、基本的に本学での専攻に関連した科目の履修および研究指導を受けます。そのため応募者は、協定校が提供する資料の中から、自分の専攻領域に合ったプログラムや履修したい講義を持つ大学を事前に調べてから、学内選考用の書類を提出する必要があります。
派遣留学(交換留学)は、年度により募集日程および協定校に多少変更がありますが、毎年、4~5月および7~9月ごろに学内選考の募集を行います。応募書類、募集締切等の詳細は、所属の学部・大学院事務室(教務担当掛等)に必ず問い合わせてください。
学内選考を通過した学生は、その後、留学希望先の大学の願書に加えて、推薦状、留学目的、研究予定等を記した書類を提出することになります。必要書類、願書締切時期、結果発表の時期等は、派遣先大学により異なります。
Q. 派遣留学先で取得した単位は、京都大学で認定されますか?
A. 協定校で修得した単位を本学で修得した単位として認める単位認定制度があります。これは、学部・研究科によって「単位認定の手続き」および「単位認定可能な科目」などがまちまちなので、必ず、留学前から、所属学部の教務担当掛に尋ね、相談してください。また、留学先大学で履修する科目等については、指導教員と相談することが大切です。
Q. 複数の大学に応募できますか?
A. 一回の学内選考につき、第二希望まで申請することができます。前回までの募集において学内選考にもれた学生が、以降の募集に応募することもできます。
Q. 大学の情報・資料はどこで入手できますか?
A. 協定校から定期的に送られてくる資料は、留学生ラウンジ 「きずな」 に保存してありますので、自由に閲覧できます。そこにないものは、各校のインターネットサイトで見てください。
Q. 派遣留学(交換留学)するための奨学金はありますか?
A. 協定校への派遣留学生を対象とした奨学金として、次の奨学金・助成金制度があります。
- 独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)の留学生交流支援制度(短期派遣)
奨学金 月額80,000円 - 京都大学教育研究振興財団からの助成を受けて、京都大学が実施する京都大学「留学派遣」
渡航費の一部助成
1、2とも学内選考に応募した時点で自動的にノミネートされます。
上記以外にもJASSOが毎年発行する「海外留学奨学金パンフレット」に様々な奨学金が紹介されていますので、海外留学のための奨学金(外部リンク)を参照してください。