ここでは、いろいろな留学の形態を簡単に説明します。海外留学は、京都大学の派遣留学制度を利用しての「派遣留学」と、「派遣留学以外の留学」とに大別されます。
1. 派遣留学(交換留学)
派遣留学とは、京都大学が海外の大学と締結している大学間・部局間の学生交流協定に基づく、一学期以上一年以内の留学です。出願は、学内選考の後に、京都大学を通じて行なわれます。
この制度では、留学中も京都大学の授業料を納める必要がありますが、派遣先での授業料は免除されます。留学先での在学期間も京都大学における修業年限に通算されるので、留年せずに所定修業年限内で卒業することも可能です。また、留学前に所属学部・大学院の教務担当掛や指導教員に十分に相談した上で、協定校で修得した単位が京都大学での修得単位と認められる単位認定制度もあります。
この派遣留学は、本学と交流協定校との契約に基づいて過去の学生たちが築き上げてきた信頼関係の上に成り立っています。それを後輩に伝えていくためにも、派遣留学生は京都大学の代表であるという自覚を持って留学期間を過ごしてください。
2. 派遣留学以外の留学
留学希望先機関に、直接または留学斡旋(あっせん)業者を通して、申込をして留学します。三ヶ月以上の留学の場合は、所属学部・研究科の規則に従い、海外渡航届等を出す必要があります。
大学院・学部への一般留学
この中には、京都大学を卒業または退学した後の学位取得を目的とする長期留学や、聴講生等の身分で留学する学位取得を目的としない短期留学があります。
語学留学
語学コースの設置機関には、大学などの高等教育機関と、私立の語学学校があります。設置機関、入学条件、プログラム内容、費用などを調べた上で、自分の目的にあった学校やプログラムを選びましょう。
国際ボランティア活動
社会貢献などのために留学をする場合です。団体の主旨、歴史、実績などを十分に考慮して選びましょう。
海外インターンシップ留学
職業研修として海外の企業や団体で一定期間働き、職業経験と海外の社会経験を積むために留学する場合です。団体の実績や費用等を他団体と比較するなどして、十分な調査を行なったうえで決定してください。