江上 雅彦(えがみ まさひこ)
財務、施設、環境担当
メッセージ
2023年4月1日より財務・施設・環境担当の理事・副学長を拝命いたしました。京都大学においては、これまで2018年4月から2021年3月まで大学院経済学研究科・経済学部長を、2021年10月から2023年3月まで大学院教育支援機構長を務めてまいりました。このたび大学の教育研究活動を支える管理運営を担当させていただくこととなり、わが身には荷が勝ちすぎるのは承知しておりますが、京都大学のさらなる発展のため微力を尽くす所存です。
新型コロナウィルス感染症が2023年5月に5類感染症に移行し、社会活動もコロナ禍前の日常を少しずつ取り戻しつつある中で、私の所掌である財務・施設・環境だけを取っても、エネルギー価格高騰への対応、老朽化した建物の修理・維持費用の捻出、カーボンニュートラルを実現するためのスマートキャンパス計画の推進など、喫緊の課題が山積しています。このような制約要因にかかわらず、教育研究活動が遅滞なく推進できるよう、将来を見据え戦略的にファイナンス、インフラストラクチャー運営を行って参りたいと存じます。
特に重要な課題は財政基盤の確保であります。国立大学法人運営費交付金に加え、新たな活動展開を遂行するため、国に対する組織整備・基盤的設備資金の申請(概算要求)や、研究成果の活用による社会貢献を通じて各界の皆様からのご支援を賜る共同研究資金や寄付金などにより、大学運営資金の拡充を目指します。一方でメリハリのある計画的な支出計画のもと、効率的な資金配分、エネルギー消費の最適化を実現いたします。
京都大学は2022年6月に創立125周年を迎えましたが、次の125年もその先も、先端的で独創的な研究を継続するために、財務・施設・環境の基盤を一層強化していかなければなりません。教職員の皆様、学外の様々なステークホルダーの皆様、何卒ご協力をお願い申し上げます。