京都大学公開講座春秋講義

京都大学公開講座春秋講義

春秋講義は、京都大学における学術研究活動の中で培われてきた知的財産について、広く学内外の人々と共有を図るため、1988(昭和63)年秋から開講している公開講座です。年に2回、春と秋にメインテーマをもうけ講義を行います。

平成25年度 春季講義

テーマ:「アジアにおけるインド・中国のパワー」

定員

500名(各講義とも当日先着順)

日時等

4月24日(水曜日) 劉 徳強 教授(地球環境学堂)
中国パワーの源泉と行方
5月8日(水曜日) 田辺 明生 教授(アジア・アフリカ地域研究研究科)
現代インドのダイナミズム-多様性社会の挑戦
5月15日(水曜日) 中西 寛 教授(法学研究科)
中国、インドの「復活」とその政治的影響-文明的大国と21世紀の国際政治

いずれの日も18時30分~20時00分(開場18時00分)

会場

百周年時計台記念館 百周年記念ホール
(京都市左京区吉田本町)

受講料

無料

申し込み

不要(各講義とも先着順)

講義の概要

テーマ 「アジアにおけるインド・中国のパワー」

4月24日(水曜日)
「中国パワーの源泉と行方」 劉徳強 教授(地球環境学堂)
1978年から始まった改革・開放政策以降、中国経済は三十数年間に亘って急速に成長してきた。中国経済の急成長をもたらすパワーはどこから来たのか、今日の中国経済はどのような問題に直面しているのか、今後引き続き成長していけるかどうか。また、アジアの国々にとって、巨大化する中国とどのように付き合っていくべきか。本講義では、日本やインドのことに触れながら、こうした問題について議論していきたい。

5月8日(水曜日)
「現代インドのダイナミズム-多様性社会の挑戦」 田辺明生 教授(アジア・アフリカ地域研究研究科)
今、インドは大きく躍動しています。経済成長はめざましく、民主主義の深化も着実に進んでいます。貧困や差別の問題が解決したわけではありません。しかし、これらの問題を克服するためにも、多様な民衆が公共参加を進めています。こうしたダイナミズムの基盤には、多様性を支えるインドの社会と文化があり、ここにカーストという制度も関わっています。現代インドのパワーの源を地域研究と歴史人類学の立場から説明します。

5月15日(水曜日)
「中国、インドの「復活」とその政治的影響-文明的大国と21世紀の国際政治」 中西寛 教授(法学研究科)
中国およびインドは、西洋の台頭のはるか以前から巨大な帝国であった。この両国が近代的な知識や技術を身につけた大国として「復活」する兆しを見せている。この「復活」が実現すれば、21世紀の国際政治を大きく左右する存在になることは間違いない。しかし中国もインドも、それぞれの文化的伝統と近代化がせめぎ合う矛盾の固まりでもある。講義では、中国、インドの政治外交の実態と国際政治および日本への影響について考える。

問い合わせ先

京都大学渉外部広報・社会連携推進室
TEL: 075(753)2233(月曜日~金曜日 9時00分~17時00分)
FAX: 075(753)2246
〒606‐8501 京都市左京区吉田本町
E-mail: Kinen52*mail.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

主催:京都大学 
後援:京都府/京都市