第54回京都大学未来フォーラムを開催しました。(2012年9月26日)
今回の京都大学未来フォーラムは、本学経済学部卒業生で作家の貴志祐介氏を講師に迎えて開催しました。
貴志氏は、現在のエンターテインメントにおいて残虐な表現は、作り手の立場からすると読者や視聴者を引きつけるために必須となっているが、これらを規制する昨今の条例改正などに見られる動きは、表現の自由に対する脅威となるとともに、結果として想像力や共感力の乏しい人間を大量に生み出すことに繋がり、かえって残虐行為が蔓延する社会を招来することとなるおそれがあるとの意見を述べられました。
参加者からは、「取りあげにくいテーマについての講演で非常に面白かった」「第一線で活躍されている方の考えを直接うかがえてよかった」「小説を読む時にさらに考えを深めることができると思う」などの感想が寄せられました。
講演する貴志氏 | 会場の様子 |