京都大学で第2回日独6大学学長会議を開催ました。この会議は、日本側から本学、大阪大学、東北大学、ドイツ側からハイデルベルグ大学、ゲッチンゲン大学、カールスルーエ工科大学の計6大学(HeKKSaGOnコンソーシアム)が参画し、ドイツ側からの呼びかけで平成22年7月にドイツ・ハイデルベルグで開催された会議に引き続くものです。第2回は昨年度に開催の予定でしたが、先の東日本大震災のため延期されていたもので、人々が様々な災害、課題に対応するにあたって、科学の重要性とその社会への責任を認識し、「地球規模の変化と対応」をサブテーマとしました。
今回の会議は、日独交流150周年の公式行事とされたほか、日本学術振興会、ドイツ・ボッシュ財団などからの支援を受け、研究者を中心に両国から120名を超す参加者を得ました。
初日は、松本紘 総長の挨拶に続き、ベルンハルト・アイテル ハイデルベルグ大学学長、安西祐一郎 日本学術振興会理事長、神余隆博 前駐ドイツ大使、アレクサンダー・オルブリッヒ 在大阪・神戸ドイツ総領事を迎えての挨拶と小野元之 城西大学教授(日本学術振興会前理事長)からの基調講演で始まり、歓迎レセプションではドイツ商工会議所やメルク株式会社等産業界からも参加がありました。2日目の午前にはライフサイエンス、材料科学、教育政策等、多分野にわたる計10課題の研究セッションが開催され、新たな研究ネットワークの構築につながる活発な議論が交わされました。午後からの全体会議では各セッションの成果が報告されるとともに、引き続き取り組む課題も明らかにされました。また全体会議では、次回は平成25年9月にゲッチンゲン大学で開催されることおよび今後1年半を単位として、日本、ドイツの各大学で順次開催されることなどを確認し、6大学の学長、副学長による共同宣言書への署名も行われました。
左からアイテル ハイデルベルグ大学学長、松本総長、フォルカー・ザイーレ カールスルーエ工科大学チーフサイエンスオフィサー、井上明久 東北大学総長、ヒルトラウド・カスパーヘーネ ゲッチンゲン大学副学長、平野俊夫 大阪大学総長(並びはHeKKSaGOnの順) | |
会場の様子(3月29日) | 全体会(3月30日) |
共同宣言書署名 |
用語解説
HeKKSaGOnとは、ハイデルベルグ、京都、カールスルーエ、東北(仙台)、ゲッチンゲン、大阪の6大学の場所または名前の頭文字を取ったものです。