桂キャンパスの船井哲良記念講堂を会場とし、教職員219名の参加を得て、「京都大学における教育の現状と今後を考える」をテーマとする全学教育シンポジウムを開催しました。
このシンポジウムは討論集会の形で、参加者が教育について全学的な議論や意見を交わすことにより共通理解を深め、今後の教育の改善・充実に資するとともに、部局の枠を越えた教職員の交流の場となることを目指し、平成8年から開催しているものです。昨年までは全体会と分科会という構成で行っていましたが、第15回となる今回は、分科会に変えて学外からパネリストを招き、二つのテーマでパネルディスカッションを行いました。
午前の部は、松本紘 総長による「京都大学の「教育」:問題意識の温度差」と題した基調講演の後、淡路敏之 理事・副学長による「大学教育をめぐる状況」、鈴木晶子 高等教育研究開発推進機構副機構長による「キャンパスミーティングからみえた大学教育の今後」、高見茂 理事補による「初年次教育について」の三つの報告を行い、現在の本学の教育の状況について、問題の共有と意見交換が行われました。
午後の部では、「大高接続と大学教育」、「グローバル化社会と大学教育」のテーマで二つのパネルディスカッションを行いました。「大高接続と大学教育」では外部パネリストとして、山口智子 大阪府立天王寺高等学校教頭および石原賢一 駿台予備学校情報センター長に参加いただき、高等学校における教育内容の変化や外から見た京都大学入試について紹介がありました。続く「グローバル化社会と大学教育」には 平田権一郎 株式会社島津製作所人事部長および浜田憲尚 株式会社毎日コミュニケーションズ常務取締役就職情報事業本部長に参加いただき、グローバル化の中で民間企業が必要とする人材の変化や就職の現場の現状について紹介がありました。いずれも学内のパネリストを交え、本学の教育をめぐる変化や状況について活発な意見交換が行われ、本シンポジウムは盛会のうちに終了しました。
多賀副機構長による開会の挨拶 | 松本総長による基調講演 |
淡路理事・副学長、有賀哲也 高等教育研究開発推進機構副機構長によるパネルディスカッション | パネルディスカッションの様子 |