第240回 生存圏シンポジウム-(第3回)東日本大震災以後の福島県の現状および支援の取り組みについて
生存圏研究所は、2011年3月の東日本大震災直後から、福島県に直接赴いて放射線環境測定や除染技術の探索など、福島県の研究者の方々や住民の皆様と共同で様々な支援研究を続けてきました。震災・原発事故は現在もそうですが、曖昧な情報も多く、信用するに足るデータや実績が蓄積されていない状況が続いています。そのため、本研究所は福島県に在住の方々と共に、正しい情報をきちんと調査し、そこから生まれてくる新しい技術研究について毎年シンポジウムとして報告しています。今年度も、本研究所が主催する第240回生存圏シンポジウム(共催:国立大学法人協会、後援:京都府)を開催する運びとなりました。
このシンポジウムは、研究者間の集まりとはせず、一般の方にも理解しやすい形で話題提供を行なう予定です。皆様のご参加をお待ちしています。
日時
平成25年12月20日(金曜日) 9時30分~
場所
宇治キャンパス、きはだホール
アクセス:JR黄檗駅、京阪黄檗駅下車 徒歩6~10分
対象
どなたでも参加になれます。
申し込み・事前登録
不要
入場料
無料
プログラム
【session 1】 司会: 伊藤嘉昭 | ||
---|---|---|
9時30分~9時40分 | 開会挨拶 津田敏隆 生存圏研究所長 | |
9時40分~10時00分 | これまでの福島県における震災対応研究について 上田義勝 生存圏研究所 助教・徳田陽明 化学研究所 准教授 | |
10時00分~10時30分 | KURAMAの開発と展開の現状 谷垣 実 原子炉実験所 助教 | |
10時30分~11時00分 | 原子力の安全と安心とセキュリティの違いを考える -リスクと不信・不満・不安と不作為の視点から- 水野義之 京都女子大学 教授 | |
11時00分~12時00分 | 原子力の罪と被害の低減 小出裕章 原子炉実験所 助教 | |
【session 2】 司会: 徳田陽明 | ||
13時00分~13時30分 | 福島県下の農用地における放射性物質の分布調査とダイズの放射性セシウムの移行状況の研究 二瓶直登 東京大学 准教授 | |
13時30分~14時00分 | セシウムを吸収しないイネの作出を目指したセシウム輸送体の探索およびこれらの輸送体を持たない変異体イネのセシウム輸送能の評価 秋廣高志 島根大学 助教 | |
14時00分~14時20分 | 蛍光X線を用いたダイズ子実および根粒内のセシウム蓄積部位の検討 杉山暁史 生存圏研究所 助教 陰地威史 大阪府立産業技術総合研究所 、喜多幸司 大阪府立産業技術総合研究所 伊藤嘉昭 化学研究所 准教授 | |
【session 3】 司会: 杉山暁史 | ||
14時40分~15時10分 | 福島県における農林水産物に係る放射性物質の影響調査と安全を確保する取組について 天野亘 福島県環境保全農業課長 | |
15時10分~15時40分 | 福島県内の農地における放射性セシウムに関する研究 -農作物の放射性セシウム吸収抑制対策- 齋藤 隆 福島県農業総合センター 主任研究員 | |
15時40分~16時10分 | イネによる放射性セシウム吸収に関する研究 藤村恵人 東北農業研究センター 主任研究員 | |
16時10分~16時40分 | 飯館村 村学協同の除染村民の手による調査と除染の努力 菅野宗夫 ふくしま再生の会 理事 | |
16時40分~17時00分 | 閉会挨拶 上田義勝 生存圏研究所 助教 |
問い合わせ
生存圏研究所
上田義勝
Tel: 0774-38-3601(代表)
E-mail: yueda*rish.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
主催・共催・後援
主催:生存圏研究所
共催:一般社団法人国立大学協会
後援:京都府