聴講講義:夏期集中セミナー
- 本セミナーを終えての私の変化は、日本という国、文化、伝統に関する素晴らしさおよび誇らしさを強く感じるようになったことである。もちろん、これまでも日本に関する基本的な歴史や文化等の知識はあったし、伝統芸能に触れる機会もあった。京都の大学に通っていることもあり、神社仏閣にも訪れる機会は幾度もあった。その都度、感動し日本の伝統の繊細さ、奥深さ、西洋や他のアジアの国々と異なる美意識を味わってきた。しかし、本セミナーを通し、私は日本に対して主体的に考えるようになったと思う。これは、留学生とのディスカッション、先生からの問いかけ、同じ日本人の持つ意見の違いに毎日触発されたことによる。自分自身がどのような立場なのか、またその立場をどのように他者に説明するのか。それを明確にするために、必要なことを調べたり他者に意見を求めたりしながら考察した上で授業に挑み、またそこで他の学生との意見交換が行なわれた。授業では、これまでに結びつけたことのない歴史的な事実や仮定等が提示され、それらに関する意見が求められた。当たり前に感じていたことに対して、その本質や自分自身の考えを問われた。それらについてまた考察し、自分の意見をまとめた。このような経験は、私にとって非常に有意義であった。(農M1)
- このセミナーはfield tripもclassも非常に有意義なもので、最高のセミナーでした。classは先生の一方的な授業という形式ではなく、基本的に先生が前半に導入の話をして、後半は学生がそれについて意見を述べ、議論するという形でした。ちなみに、このセミナーでよく議論になったのは、「日本人はreligiousか」というテーマでしたが、毎回日本人とアメリカ人の考えが分かれておもしろい議論になりました。このテーマを議論していく中で、自分たちが普段特に意識しないような行為の中にも宗教性が含まれていることを改めて認識することもできましたし、またアメリカ人の物の見方みたいなものも垣間見ることができた気がします。(法科M1)