聴講講義:Postwar Japanese Society

聴講講義:Postwar Japanese Society
  • 世界でも有名なスタンフォード大学の学生たちと一緒に講義が受けられるということに魅力を感じ、この英語講義に参加したが、新鮮で、とても刺激的な時間を過ごすことができた。講義内容であった戦後の日本社会については、大体知っていると思っていたが、新しく学んだことも多かった。議論になると毎回学生たちは熱くなり、自分の考えを納得できるまで主張するなど、日本ではあまりみられない光景を新鮮に感じた。特に一番盛り上がったテーマは「サラリーマンになるか専業主婦になるか、あなたはどちらを選びますか」というものだった。学生たちは専業主婦を選んだ人が多く、理由は働かなくていい、家事だけしておけばいい、専業主婦=楽、というイメージがあるように感じた。サラリーマンは朝早くから満員電車に乗り、一日中働き、残業をし、ようやく家に帰れると思いきや、上司との良好な関係を維持するために夜中までお酒を飲みながら上司につきあう。アメリカでは、このような働き方は存在しない、と学生たちは大いに批判していた。自分では普通と思っていたものが、学生たちに大ブーイングされているのをみると、これが文化の違いか、生まれ育った国が違うだけでこんなにも考え方や物事の捉え方、視点が違うのかととても驚いた。
      講義はレジュメがなく基本的に先生が話すことを各自ノートにとるという形式で進められた。議論の時間が特に設けられたわけではなく、誰かが質問したり、疑問に思うことを発して気づくと議論になっていたことが多かった。最初のオリエンテーションで、想像していた以上の資料が配られた。それらをベースに授業が進んでいくので、大変だったが出来る限り読んだ。 今思い返すと、大変だったがきちんとやっていて良かったと思う。
      SCTIの学生とはクラスで話す程度だったが、皆とてもフレンドリーで、日本についても詳しかったので色々な話で盛り上がった。ホームステイ先で受けたカルチャーショックの話など、日本では普通なことに対して違和感を覚えた体験談をきくことは、新鮮で面白かった。貴重な経験ができて満足している。(経・B3)
  • 講義内容は戦前と戦後の日本についてだった。アメリカ人の学生は講義中に積極的に発言するときいていて緊張したが、実際は先生が当時の日本を時代に沿って話していくというもので、あまり討論するという感じではなかった。毎回リーディングの宿題があり、かなりの量であったので日本人にとって負担は大きかったと思う。成績評価は2回のレポートとテストによって行われ、テストは事前に用意された課題から出題される記述形式のもので、テスト時間は3時間と、かなり長かった。SCTIの学生は皆日本語が堪能で、日本についてかなり興味を持ってくれており、とても話しやすかった。同志社大学と京都大学はちょっと離れており、京都大学の授業の合間を縫って同志社大学に通っていたので時間があればもうすこし話ができたのに、という思いは残ったが、それでも、親しくなった数人とは食事に行ったりする機会もあり、授業が終わった今でもメールのやりとりをしている。日本について英語で学ぶという経験も新鮮で、とても楽しかった。(経・B3)