聴講講義: Kansai Area Art
- 3か月半という短い期間で、美術に関する知識だけではなくある程度の鑑賞技術も授けていただいたSwanson先生と講義に感謝しています。先日、あるお寺で庭園を眺めていましたが、以前とは異なった視点から、より深く鑑賞することができたように思います。講義の進め方としては多くの作品の鑑賞を行い、それが美術史の中で技法やスタイルをもとにどのように位置づけられるかを先生が説明するという形で行われました。2~3週間おきに計5回課されたテストには暗記を強いられましたが、知識の定着に役立ったのではないでしょうか。ファイナルプロジェクトでは講義を通じて得た知識や技法を駆使して、ある一つの作品に関する、単に文献を調べるだけではない、自分なりの分析を行いました。基礎の習得に専念しがちな理系の学部教育になじんだ私にとって、このプロジェクトはとても刺激的であり、限られた時間の中で全力を尽くすことができたと感じています。
KCJSの友人とは授業内よりも授業外で接した時間の方がはるかに長く、短い期間ながらも、よく交流できたと感じています。まず、study hard, play hardという言葉に象徴されるバイタリティを学びました。また彼らの日本に対する印象も知ることができました。週末ということもあり基本的に英語で会話していたのですが、私の英語について課題は多く、発話の面では自分の考えを説明できても、ものごとを説明することは難しく、また聞き取りの面では、彼らの間で話していることを聞き取れないこともありました。(工B2) - 講義内容は関西地域の芸術作品の説明が中心でした。ディスカッションが多いということではなく、基本的に先生の作品の説明をひたすら聞くという講義でした。しかし、先生の説明自体は非常にわかりやすく、日本人でも知らない要素などが含まれており、おもしろいものでした。また、英語に関しては、先生の英語自体は聞き取りやすく速くはなかったため、聞き取れずに苦戦するということはありませんでした。講義全体を通して一番大変だったのはやはり期末課題でした。課題内容は江戸時代以降の関西の好きな芸術作品を選び分析せよという内容でした。京都大学でいままで受けてきた、文献を調べて、論理立ててレポートを書くというものとは少し違い、自らの意見や分析を盛り込んだ内容にする必要があり、初めてのことにどこまで自分の意見をいれてもいいものかと戸惑いました。英語で書くということ自体にはあまり苦戦しませんでした。(総人B2)