聴講講義: Outside the Mainstream: The Minority Experience in Japan

聴講講義: Outside the Mainstream: The Minority Experience in Japan
  •  この授業のテーマは、日本におけるマイノリティーの歴史的扱いでした。日本は一般的に単一民族国家と言われますが、日本で生活をする人々が皆同じであることはなく、実際様々なマイノリティーの方たちが存在します。この授業では、沖縄やアイヌの方々、同和(部落)、在日韓国人の方々に目を向けることで、「内」にいるはずの人々をも「外」においやるかむりやり同化させるか、といったこれまでの国家や社会の差別的行いが明らかにすることが課題でした。普段日本に住んでいても彼らについて深く考える機会がなかったので、種々の関連文献を読み、思慮に富んだアメリカの学生たちと議論を重ねることはここでしか得られない機会であり、無関心でいることの問題に気付くことができました。
     この授業の負担については、「予習の量の多さ」と「構成員としての貢献が求められたこと」の二つが上げられると思います。1週間に8~10種の論文や本の数章を読み授業に臨むことが前提である授業だった。与えられた資料を読み、自分なりに発展させた考えや疑問をまとめて授業にのぞめば、何らかの形で授業に積極的に貢献していくことができるという、とても魅力ある大変さでもありました。当初は膨大に感じられた予習も、重要な点を見つけながらより早く英文を読み進める習慣が身に付き、最後の方には楽しく読むことができるようになりました。量的にも質的にもレベルの高い英語の学術的な文章を読む機会をいただけたことは、自分から進んで習慣付けることが今までできていなかった私には大変ありがたくもありました。(法B4)