「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ21「大地震、何が起きる? どう備える?-地震のメカニズム、予測・対策から復興まで-」第3回を開催しました。(2016年3月23日)

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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ21「大地震、何が起きる? どう備える?-地震のメカニズム、予測・対策から復興まで-」第3回を東京オフィスで開催しました。

「地震」をテーマにしたシリーズ21の第3回は、「コンピュータ地震なまずの飼育法」と題し、平原和朗 理学研究科教授が講演を行いました。

平原教授は、日本列島周辺に沈みこむプレート境界で発生する巨大地震のメカニズムとその予測について、最新のシミュレーションによる研究でわかってきたことを話しました。特に、GPS観測などで得られる地殻変動データによるプレート境界でのプレート間の固着とすべりの推定と、岩石実験から得られた摩擦の性質を物理方程式で表し、コンピュータ上で地震を発生させる「コンピュータ地震なまず」(地震発生サイクルシミュレーション)について、詳しく説明しました。今後は、海底観測網の整備によりさらに詳細なデータを得られること、ディープラーニング(深層学習)の応用への期待を示し、今が「大地動乱・巨大地震の時代」であることを、私たちが意識することが必要だと語りました。

会場の様子

講演する平原教授