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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ20「「コミュニケーション」を考える」第2回を東京オフィスで開催しました。
「コミュニケーション」をテーマにしたシリーズ20の第2回は、「民意の読み書き能力」と題し、佐藤卓己 教育学研究科教授が講演を行いました。
佐藤教授は、安保関連法案をめぐり注目が高まった「民意」、「世論」について話しました。新聞記事を例に挙げながら、「民意」や「世論」が内閣支持率を論拠として報道されることの危うい面やその理由、各紙の見出しや調査の設問の比較などさまざまな視点から語りました。さらに、「輿論(よろん)」と「世論(せろん)」の持つ異なる意味と、その区別が希薄な現状について説明し、それらを識別する民意のリテラシー、つまり、責任ある「意見」なのか、無責任な「空気」なのかを、自ら問う複眼的な思考が必要であると話しました。佐藤教授の講演に、来場者は熱心に耳を傾け、講演後には質疑応答が行われました。