風景は、成熟し安定した社会が変動期に入るとき、大きく変化し、風景・景観をめぐる関心も高まります。江戸後期、社会の成熟と開国(グローバリゼーション)への胎動という、現代にも通じる時代に、北斎や広重といった風景画家が活躍したのは偶然ではありません。中でも、歌川広重は、絵だけでなく自身の文章を付した画集を残し、そこからはいわば「声」として残された広重の風景観が読み取れます。
その声に耳を傾けることで明らかになったのは、広重が愛でたのは、実は、「広野」と呼ばれる、郊外の原っぱや耕地だったという事実です。いわゆる名所旧跡や盛り場ではない、日常の中にあるなにげない風景に、なぜ広重はこだわったのか? 2020年のオリンピックを軸に促進される都市再開発、一方では、東日本大震災で荒廃した地域の復興 -社会の在り方、都市の在り方をめぐる激動の時代に、「風景」とは何か、広重の残した声に耳を傾けて考えてみたいと思います。
その声に耳を傾けることで明らかになったのは、広重が愛でたのは、実は、「広野」と呼ばれる、郊外の原っぱや耕地だったという事実です。いわゆる名所旧跡や盛り場ではない、日常の中にあるなにげない風景に、なぜ広重はこだわったのか? 2020年のオリンピックを軸に促進される都市再開発、一方では、東日本大震災で荒廃した地域の復興 -社会の在り方、都市の在り方をめぐる激動の時代に、「風景」とは何か、広重の残した声に耳を傾けて考えてみたいと思います。
基本情報
開催地
- 東京オフィス・京都アカデミアフォーラム
京都アカデミアフォーラム in 丸の内
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/kaf/about/access.html
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/kaf/about/access.html
対象
- 一般・地域の方
どなたでも参加いただけます。
定員
100名(要事前申し込み。申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。)
参加費
無料
イベント内容
講演1 | 歌川広重の声を聴く-その風景観を考え、思いと願いを掬い取る 阿部美香(専修大学文学部助教) |
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講演2 | 歴史都市における風景の発見・保全・創造 -都市政策の対象としての京都の風景 中嶋節子(京都大学人間・環境学研究科教授) |
コメント | テリトリオの思想 -都市・郊外景観の社会・文化・生態的意味を考える 陣内秀信(法政大学特任教授) |
討論 | 都市景観・暮らしの風景を江戸から考える |
申し込み
申し込み方法
以下の項目を明記のうえ、メールまたは往復はがきにてお申し込みください。
- 講演会参加希望
- 氏名
- 年齢
- 職業
- 住所
- 郵便番号
- 電話番号
- メールアドレス
※ 申し込み多数の場合、抽選を行います。
※ 結果は7月20日(金曜日)までにメールにてお送りします。
申し込み先
〒606-8315
京都市左京区吉田近衛町69番地 京都大学吉田南構内
京都大学学術出版会 シンポジウム掛 宛
E-mail: sympo*kyoto-up.or.jp (*を@に変えてください)
申し込み締切日
備考
主催: 京都大学、京都大学学術出版会
後援: 読売新聞社・活字文化推進会議
後援: 読売新聞社・活字文化推進会議
お問い合わせ
京都大学学術出版会シンポジウム掛
Tel: 075-761-6182
Tel: 075-761-6182