タンパク質の抗体ラベリング技術を改良し、構造解析をアシスト -電子顕微鏡やX線結晶解析による構造決定を加速化-

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 秋山芳展 ウイルス・再生医科学研究所教授、檜作洋平 同助教は、禾晃和 横浜市立大学准教授ら、筑波大学、大阪大学蛋白質研究所、東北大学と共同で、タンパク質に外来の抗原配列を移植して抗体を結合させる技術を開発しました。

 本技術によって、これまで直接結合する抗体がなかったタンパク質に抗体を結合させることが可能になり、X線結晶解析や電子顕微鏡単粒子解析で立体構造情報が明らかになる可能性があります。

 本研究成果は、2021年4月19日に、国際学術誌「Acta Crystallographica Section D, Structural Biology」に掲載されました。

PA14タグの移植によって作製した抗体断片と標的タンパク質の複合体
図:PA14タグの移植によって作製した抗体断片と標的タンパク質の複合体
書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.1107/S2059798321002527

【KURENAIアクセスURL】
http://hdl.handle.net/2433/262726

R. Tamura-Sakaguchi, R. Aruga, M. Hirose, T. Ekimoto, T. Miyake, Y. Hizukuri, R. Oi, M. K. Kaneko, Y. Kato, Y. Akiyama, M. Ikeguchi, K. Iwasaki, T. Nogi (2021). Moving toward generalizable NZ-1 labeling for 3D structure determination with optimized epitope-tag insertion. Acta Crystallographica Section D Structural Biology, 77(5), 645-662.

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