蛍光ナノダイヤモンドを用いた量子温度計により動物個体の発熱を捉えることに成功

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小松直樹 人間・環境学研究科教授、藤原正澄 大阪市立大学講師、手木芳男 同教授、中台(鹿毛) 枝里子 同教授、孫 思墨 同博士課程学生(現・宮崎大学博士研究員)、鹿野豊 慶應義塾大学特任准教授、オリバー ベンソン フンボルト大学ベルリン教授、アレクサンダー ドームス 修士課程学生らの研究グループは、化学修飾した蛍光ナノダイヤモンドによる量子温度計測技術を開発し、成熟した動物(線虫 C. elegans )個体の発熱を世界で初めて直接的に捉えることに成功しました。

量子物理学・ナノ化学・生理学の垣根を超えた異分野融合によって成しえることのできた画期的な研究成果です。

本研究成果は、2020年9月12日に、国際学術誌「Science Advances」に掲載されました。

図:線虫体内の量子温度計測

詳しい研究内容について

書誌情報

【DOI】 https://doi.org/10.1126/sciadv.aba9636

【KURENAIアクセスURL】 http://hdl.handle.net/2433/254678

Masazumi Fujiwara, Simo Sun, Alexander Dohms, Yushi Nishimura, Ken Suto, Yuka Takezawa, Keisuke Oshimi, Li Zhao, Nikola Sadzak, Yumi Umehara, Yoshio Teki, Naoki Komatsu, Oliver Benson, Yutaka Shikano, Eriko Kage-Nakadai (2020). Real-time nanodiamond thermometry probing in vivo thermogenic responses. Science Advances, 6(37):eaba9636.