廃炉の迅速化を可能にする高線量環境の炉内線量計測を開発 -革新的な発光体材料の開発と高線量下での放射線計測への応用-

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田中浩基 複合原子力科学研究所准教授、黒澤俊介 東北大学准教授(兼・山形大学客員准教授)、小玉翔平 同博士課程学生、林真照 三菱電機株式会社グループマネージャー、東哲史 同主席研究員、笹野理 同研究員らの研究グループは、20mの光ファイバーと新規発光体を用いて、空間線量1kSv/h程度までの超高線量の幅広い線量領域で、リアルタイムに線量の測定が可能であることを初めて示しました。これにより廃炉作業の加速化が期待できます。

本研究成果は、2020年3月16日に、国際学術誌「Applied Physics Express」に掲載されました。

図:分離型での赤色発光シンチレータを利用するメリットの概念図

詳しい研究内容について

書誌情報

【DOI】 https://doi.org/10.35848/1882-0786/ab77f7

Shohei Kodama, Shunsuke Kurosawa, Maki Ohno, Yuki Morishita, Hiroshi Usami, Masateru Hayashi, Makoto Sasano, Tetsushi Azuma, Hiroki Tanaka, Vladimir Kochurikhin, Akihiro Yamaji, Masao Yoshino, Satoshi Toyoda, Hiroki Sato, Yuji Ohashi, Kei Kamada, Yuui Yokota, Akira Yoshikawa and Tatsuo Torii (2020). Fiber-read radiation monitoring system using an optical fiber and red-emitting scintillator for ultra-high-dose conditions. Applied Physics Express, 13(4):047002.

  • 日刊工業新聞(7月23日 19面)および毎日新聞(7月2日 11面)に掲載されました。