日本学術会議近畿地区会議学術講演会「市民とともにつくる学術知:シチズンサイエンス/シビックテックの挑戦」を開催しました

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 本学および日本学術会議近畿地区会議は、地域社会の学術の振興に寄与することを目的として、日本学術会議近畿地区会議学術講演会「市民とともにつくる学術知:シチズンサイエンス/シビックテックの挑戦」を、2024年9月7日に国際科学イノベーション棟およびオンラインにて開催しました。

 冒頭に、日本学術会議副会長である磯博康 国立研究開発法人国立国際医療研究センター国際医療協力局グローバルヘルス政策研究センター長および時任宣博 副学長の挨拶のあと、中村征樹 大阪大学全学教育推進機構教授より本講演会の趣旨説明が行われました。 

 続いて6名の講演者による講演があり、 德地直子 フィールド科学教育研究センター教授(日本学術会議連携会員)が「シチズンサイエンスによる全国源流域河川水水質調査『山の健康診断』」、宇高寛子 理学研究科助教が「外来種ナメクジの分布調査と市民」、橋本雄太 国立歴史民俗博物館准教授が「歴史資料の市民参加型翻刻プロジェクト『みんなで翻刻』」、 瀬戸寿一 駒澤大学准教授が「シビックテックを通じたオープンなデジタル地図の活用」、 砂川洋輝 一般社団法人コード・フォー・ジャパン コンサルタントが「シビックテックの現場から:兵庫県豊岡市での取り組み」、林和弘 文部科学省科学技術・学術政策研究所データ解析政策研究室長(日本学術会議連携会員)が「オープンサイエンスがもたらす学術と社会の変容:次期基本計画に向けた視点」と題し、それぞれ講演を行いました。

 講演後には、趣旨説明にて登壇した中村教授の進行によりパネル討論を行いました。また、参加者からも多数の質問が寄せられ、活発な質疑応答が繰り広げられました。

  最後に、日本学術会議近畿地区会議代表幹事の村山美穂 野生動物研究センター教授より全体総括があり、盛況のうちに終了しました。

  本講演会には約260名(うち、オンライン約180名)の参加があり、終了後のアンケートでは「今回の講演会をきっかけに、自分自身が積極的に参加できるテーマを見つけたいと感じました」、「学問に直接関わる人だけでなく、皆でよりよい社会や未来を作り上げていくための活動をすることが、素敵だと率直に感じた」などの感想が寄せられました。

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磯センター長による開会挨拶
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時任副学長による開会挨拶
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林室長による講演
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パネル討論の様子
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質疑応答の様子
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村山教授による全体総括