基礎物理学研究所創立70周年記念シンポジウムを開催しました

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 基礎物理学研究所は創立70周年を記念して、2023年11月21日、22日の2日間にわたり、記念行事を湯川記念館および百周年時計台記念館にて開催し、関係者約180名が参加しました。

 21日は、3名の研究者による分野レビュー講演の他、記念講演、記念式典、祝賀会を行いました。記念講演では、梶田隆章 東京大学宇宙線研究所教授が「基礎物理学の実験の展望 -宇宙線や非加速器実験-」の演題で、近年行われた大規模実験施設での成果や課題、世界における日本の実験物理学の重要性、国際共同研究への展開について講演しました。

 記念式典では、青木愼也 基礎物理学研究所長が式辞の中で、創設から現在までの発展の経緯とともに、所員一同一層研究に邁進する覚悟であることを述べました。また、湊長博 総長(岩井一宏 理事・副学長代読)が挨拶の中で、基礎研究の重要性と寄附された湯川秀樹旧宅の活用予定、今後の発展を述べました。続いて、柳澤好治 文部科学省研究振興局大学研究基盤整備課長、光石衛 日本学術会議会長、廣井善二 東京大学物性研究所長、横山順一 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構長、大栗博司 カリフォルニア工科大学ウォルター・バーク理論物理学研究所長、小野薫 数理解析研究所長から来賓祝辞がありました。

 式典終了後は、百周年時計台記念館国際交流ホールにて祝賀会を開催しました。はじめに青木所長の挨拶があり、続いて九後太一 元基礎物理学研究所長の発声で乾杯しました。参加者の和やかな歓談のなか、佐々木節 カブリ数物連携宇宙研究機構副機構長、常次宏一 東京大学物性研究所教授、野尻美保子 高エネルギー加速器研究機構教授、福嶋健二 東京大学理学研究科教授がスピーチを行い、若手研究者が支えた創設時代の逸話や、それぞれ研究所に関わられた時代の苦労話、次の世代へ更なる研究の進展を望む声などが披露されました。

 翌22日は、3名の研究者による分野レビュー講演の他、記念討論会が行われ、盛況のうちに幕を閉じました。

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梶田教授による講演(講演会)
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青木所長による式辞(記念式典)
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九後元所長による乾杯の発声(祝賀会)
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祝賀会の様子
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参加者記念撮影