「京都大学ELCAS2023」を開催しました

　高校生のための体験型科学講座「ELCAS（エルキャス）」を2023年8月22日～8月25日に開催しました。本年度は、「講義型」と「演習型」の2つのプログラムを実施し、全国から高校1年生・2年生が参加しました。

　講義型プログラムは、延べ約840名の申し込み者を対象に、対面とオンラインで実施しました。教員は、本学の附置研究所およびセンターで高度な研究活動を展開する研究者らが担当し、9つの多彩なテーマの模擬授業を行いました。授業終了時には、多くの質問が寄せられ、活発に質疑応答が行われました。

　参加した受講生からは「高校の授業で生まれた興味・関心を追求していける大学の講義の雰囲気を味わうことができた」、「高校の授業では聞けないような専門性の高い授業で楽しみながら受講できた」等の感想が寄せられました。

　演習型プログラムは、選考を経た受講生を対象に、大学の研究室等で実施しました。文系・理系合わせて12講座を開講し、教員は本学で学生指導にあたる研究者や博士後期課程に在籍する若手研究者らが担当しました。参加した79名は、講座毎に分かれ、初対面の仲間との共同作業やディスカッションに励みました。

　参加した受講生からは「最先端の技術や機械、さらには研究内容をいかした実験ができてとても面白かった」、「最初は大変緊張したが、別の高校の生徒とすぐ打ち解けることもできた。先生も気さくに声をかけてくださり、安心して演習を受けることができた」、「同じ分野に興味を持つ人々と、疑問や知識を共有し新たなアイデアを生み出す場にいられたことは、私にとって良い経験になった」等の感想が寄せられました。

　本事業は引き続き、主体的に学問を究めようとする高校生に高度な学術にふれる機会を提供していきます。