京都大学大学院情報学研究科修士課程(知能情報学コース・データ科学コース) 2023年度10月期入学/2024年度4月期入学入学者選抜試験における出題ミスについて

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 先日実施しました2023年度10月期入学/2024年度4月期入学修士課程(知能情報学コース・データ科学コース)入学者選抜試験において出題ミスがあることが判明しました。この事実を厳粛に受け止め、再発防止のためにも深く反省して、ここに発表します。

1.  出題ミスが生じた入試方法区分、試験科目

入試方法区分: 2023年度10月期入学/2024年度4月期入学 修士課程 知能情報学コース・データ科学コース 入学者選抜試験(2023年8月7日~8日実施分)
試験科目: 情報学基礎

2.  出題ミスの内容

問題番号F2-2[アルゴリズムとデータ構造 Algorithms and Data Structure]、設問1 (Q.1) の小問(2)における表の第7行目の数値に誤りがありました。

(誤) S 5 4 3 2 3 …
(正) S 5 4 3 2 2 …

また、小問(3)において、計算機プログラムのコードに誤りがありました。

(誤) for i from 1 to N do: 
cost[i][0] = cost[i-1][0] + COST_DEL
for j from 1 to N do:
cost[0][j] = cost[0][j-1] + COST_INS
(正) for i from 1 to N do: 
cost[i][0] = cost[i-1][0] + COST_INS
for j from 1 to N do:
cost[0][j] = cost[0][j-1] + COST_DEL

3. 出題ミス発見の経緯

小問(3)については、合格発表後、当該試験を受験した学生から指摘があり、出題ミスを確認しました。小問(2)についてはその後の問題の精査の過程で本研究科教員が発見しました。

4. 採点方法および受験者への周知について

当該ミスによって、結果的に小問(2)〜(4)の理解に混乱をきたし、解答できなくなる可能性があると判断し、これらの小問について全員を満点とする扱いとしました。

この措置により、データ科学コースの2023年度10月期入学試験において1名、2024年度4月期入学試験において1名の追加合格者が生じます。それぞれ該当者に通知済みです。

5.  出題ミスが起こった原因とチェック体制について

小問(2)については作問時に表に誤記入があり、小問(3)、(4)についてはプログラムに誤りがあることに作問時に気付かず、いずれもその後の複数の教員による複数回のチェックで発見することができませんでした。

6.  今後の対応策

今回の出題ミスの原因を分析した上で、試験問題の作成およびチェック体制の問題点を再度見直し、対策を徹底するとともに、再発防止に努めます。
 

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