京都大学宇治キャンパスと宇治市との連携協力懇談会、夏休み親子理科教室他、関連行事を開催しました

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 京都大学宇治キャンパスでは、2014年11月に宇治市と連携協力に関する協定を締結し、それ以来、教育、研究、防災・災害対応、広報等の分野において相互に協力し、交流を深めてきました。このたび、同連携協力協定に関連する行事を、2023年7月26日、28日、8月3日にそれぞれ開催しました。

 7月26日には、宇治キャンパス総合研究実験1号棟において、「第7回 連携協力懇談会」を開催しました。宇治市からは、松村淳子 市長を始め関係部署の部長等が出席し、本学からは宇治地区研究所世話部局長の中北英一 防災研究所長、青山卓史 化学研究所長、森井孝 エネルギー理工学研究所長、山本衛 生存圏研究所長、山口悟 宇治地区事務部長の他、各研究所事務長が出席しました。懇談会では、宇治市内在住の小学生を対象に行っている「夏休み親子理科教室」等教育関係事業の実施状況や今後の方向性、宇治おうばくプラザきはだホールの活用、宇治キャンパス周辺の環境整備などについて幅広く意見交換を行いました。

 懇談会の後、施設見学が行われ、化学研究所超高分解能分光型電子顕微鏡棟では治田充貴 化学研究所准教授から、生存圏研究所材鑑調査室では今井友也 生存圏研究所教授および反町始 同技術専門職員から、それぞれの施設で取り組んでいる研究内容の紹介がありました。

 7月28日には、「夏休み親子理科教室 in 京大」を宇治おうばくプラザきはだホールで開催しました。「夏休み親子理科教室」は、親子で本学の最先端技術研究の一端に触れ、理科への興味を高め、科学技術に夢と希望を持つ人材を育成すること目指して、宇治市内在住の小学校5、6年生児童およびその保護者を対象に開催しています。今回は、梅村研二 生存圏研究所教授により、「SDGs に貢献する環境に優しい木質材料をつくる研究の話」と題して、日本と世界の森林の状況の違い、そして木質資源の有効利用を目指した研究として農産廃棄物を原料に用いた木質材料の開発に関する講義を行い、31組62名の親子が参加しました。講義の後に行われた質疑応答では、児童および保護者から、講義の中で説明したクエン酸と砂糖を使った接着を夏休みの自由研究として家でもできないか、研究で失敗した時にはどうやって乗り越えてこられたのかなど、活発な質問が寄せられました。

 8月3日には、「中学生理科教室」を宇治キャンパス北4号棟大会議室およびHeliotron J実験室で開催しました。本教室は、科学の最先端の研究に触れることにより、科学への興味を高め、科学技術に夢と希望を持つ人材育成を目指し、宇治市立中学校の理科(科学)部員を対象に開催しています。今回は、「プラズマの虹は、どんな色?」と題し開催しました。南貴司 エネルギー理工学研究所准教授および門信一郎 同准教授を講師として、分光器を手作りしプラズマの虹のスペクトルを観察して温度を導く実習の後、核融合エネルギー実験装置「Heliotron J」を見学しながら、1億度にもなるプラズマの温度の測り方などの説明がありました。本教室には宇治市内の3校から33名の生徒が参加し、講師やサポートの大学院生との間で、科学への探求心に満ちた質問が飛び交いました。

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連携協力懇談会の様子
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連携協力懇談会参加者
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超高分解能分光型電子顕微鏡棟の見学
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材鑑調査室の見学
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夏休み親子理科教室の様子
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夏休み親子理科教室講師の梅村教授
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中学生理科教室の実習の様子
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中学生理科教室のHeliotron Jの見学