京都大学ここのえ会主催「京大卒女性が語るキャリアストーリー ~悩める京大生が進路を切り開くための2時間~」が、2023年6月10日に、国際科学イノベーション棟シンポジウムホールにて開催されました。
「京都大学ここのえ会」(ここのえ会)は、本学出身の女性が学部や研究科の枠を超えて交流しながら、本学の男女共同参画推進事業や女子学生、女性研究者等への緩やかな支援を行う同窓会として2021年11月に設立されました。
冒頭、ここのえ会長である浅山理恵 SMBCオペレーションサービス株式会社取締役副社長(経済学部・1987年卒業) から挨拶があり、続いてパネルディスカッションが実施されました。パネルディスカッションでは、ここのえ会副会長である野崎治子 理事がモデレーターを務め、飯田順子 株式会社島津製作所上席理事(薬学研究科・1993年修了)、櫻本真理 株式会社コーチェット代表取締役(教育学部・2005年卒業)、三井物産株式会社の多和田容子氏(法学部・2016年卒業)の3名がパネリストとして登壇しました。
パネルディスカッションでは、パネリストの自己紹介の後、就職や進学、その後の人生の転機において、どのような考えに軸を置き、決断してきたのかが語られました。最後には、これから活躍し、より良い人生を送るためのメッセージが送られました。パネリストから語られるエピソードやメッセージに対して、熱心にメモを取る学生やパネリストを真剣に見つめる学生など、多くの学生たちが真剣に耳を傾けました。
続いて行われたカフェトーク(座談会)では、1班当たり会員4~5名、学生3~4名の少人数のグループに分かれ、お茶やお菓子を楽しみながら、学生からここのえ会会員に対して質問や相談が寄せられ、ここのえ会会員から自身の経験をもとにしたアドバイスやメッセージが送られました。時には笑いが起こり、時には真剣に語られるなど、どの班も話が途切れることがありませんでした。閉会後も、学生がここのえ会会員に話しかけたり、名刺を交換したりする場面も見られました。
参加した学生からは、「女性に限定したキャリアセミナーは初めてでした。働いている女性が珍しくない時代にはなりましたが、具体的なキャリアモデルはまだ浮かびにくい現状で、様々な働き方をされている先輩方のお話を聞くことは本当に参考になりました」、「2時間があっという間に思える、非常に楽しくて学びになる会でした。パネルディスカッションでは、ここのえ会の方々のキャリアの積み方やお仕事に対する姿勢が知れてとても刺激的でした」などの感想が寄せられました。