2022年度京都大学久能賞の受賞者が決定しました。本賞は、本学OGの久能和子氏、祐子氏のお母様である久能悠子氏からの寄附により、科学・技術分野において自ら定めた独創的な夢を持つ意欲のある女子学生を支援することを目的として設立されたものです。
今年度は、43名から申請があり、一次審査(書類選考)の結果、6名が二次審査(面接選考)の対象者となりました。
12月に実施された二次審査における厳正な審査の結果、今年度は、松野 ななさん(理学部3年生)、坂内 佳永さん(医学部人間健康科学科3年生)の2名が受賞者となりました。
応募にあたり、課題の一つとして「私の夢と志」というテーマのエッセイの提出がありました。松野さんが「私の手の中の宇宙」というタイトルで、シミュレーション天文学で考えられている限界を超える研究を行い、宇宙の全てをコンピュータ内で再現することに挑んでいるということについて書かれており、坂内さんが「明日は私が誰かの夢 -小児がんの子供たちへ-」というタイトルで、小児がん患者が例え病気を抱えていても彼ららしく生活できるように、小児がん看護の研究を行い看護の力で子どもたちの生活に寄与したいというものでした。
なお、例年1月に行われている久能賞の授賞式および前年度受賞者の報告会は、昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響により、中止となりました。