数理解析研究所では、望月拓郎 同研究所教授の「2022ブレイクスルー賞(数学部門)」の受賞を記念し、「ブレイクスルー賞(数学部門)受賞記念講演会」を、2022年11月26日にオンラインと現地参加のハイブリッド形式で開催しました。
本講演会は「現代数学 -その魅力とブレイクスルー」をテーマとし、現代数学の魅力と現代数学におけるブレイクスルーについて考える機会としても実施され、中高生や大学生、会社員、数学に興味のあるシニアの方など、現地54名、オンライン180名が参加しました。
はじめに、主催者を代表して小野薫 数理解析研究所長の開会挨拶があり、次に、黒沼一郎 文部科学省研究振興局大学研究基盤整備課長(山本武史 課長補佐代読)、湊長博 総長、清水扇丈 日本数学会理事長、Jean-Pierre Bourguignon Professor(Former Director & Nicolaas Kuiper Honorary Professor, IHES)、Gerhard Huisken Director, MFO(Oberwolfach Research Institute for Mathematics)による挨拶がありました。続いて、座長である並河良典 数理解析研究所教授による講師紹介の後、森重文 高等研究院特別教授による「数学研究の楽しさと美しさ」と題した講演、座長である柏原正樹 高等研究院特定教授による講師紹介の後、望月教授による「微分幾何学と代数解析学の交流」と題した講演を行いました。最後に、大木谷耕司 数理解析研究所副所長が閉会の挨拶を行い、盛会のうちに終了しました。
本講演会は、参加した市民にとって、数学・数理科学の最先端の研究成果の一端に触れる貴重な機会となりました。