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京都大学技術士会主催の第15回講演会(イブニングセミナー東京)が、2022年7月29日にオンラインで開催されました。この行事は同会の主要事業の1つである会員の継続研鑽を目的として企画されたもので、15回目となる今回は、約100名の参加がありました。
龍原毅 幹事(工学研究科・1991年修了)の司会進行のもと、樋口義弘 代表幹事(工学研究科・1984年修了)の開会挨拶により講演会は始まりました。続いて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所の春山 純一 氏(理学研究科・1994年修了)が「一緒に月を目指しませんか?」の題目で講演を行いました。講演前半では、アポロ計画に始まる人類の月面到達の歴史から解き起こし、月面という極限の環境に人類が適応するのは非常に困難であること、火山活動によって形成された地下空洞「溶岩チューブ」に人類が居住できる可能性があること等の説明や、2007年に打ち上げられた月周回衛星SELENE(かぐや)プロジェクトにおいて溶岩チューブへの入り口となる縦孔を世界に先駆けて春山氏のチームが発見したことを紹介しました。後半では、月および火星も視野に入れた地下空洞に関する更なる調査研究を目指すUZUMEプロジェクトの紹介がありました。
最後に、新原雄二 副代表幹事(工学研究科・1993年修了)の閉会挨拶により、講演会は盛況のうちに終了しました。