本学卒業生の山西利和さんが、第18回世界陸上競技選手権大会で金メダルを獲得されました

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 本学卒業生の山西利和さん(工学部卒、現・愛知製鋼株式会社)が、米国・オレゴンで開催された第18回世界陸上選手権大会の男子20km競歩で優勝し、金メダルを獲得しました。

 山西さんは本学陸上競技部出身で、第17回世界陸上競技選手権大会男子20km競歩優勝、東京2020オリンピック競技大会銅メダル等、数々の功績をあげられています。

湊 長博総長のコメント

 第18回世界陸上選手権大会 男子20km競歩競技において、本学卒業生の山西利和さんが前回大会に続いて、見事に金メダルを獲得されました。誠におめでとうございます。この栄誉に対し、京都大学を代表して、心からお祝い申し上げます。

 山西さんは、昨年開催の東京2020オリンピック競技大会 20km競歩競技でも、銅メダルに輝かれ、その栄誉を称えるとともに、一層のご活躍を期待して、本学から「総長特別栄誉賞」を贈呈いたしました。山西さんは、この銅メダルという結果にも決して満足することなく、自らの実力を冷静に受け止め、弱さや甘さに今まで以上に向き合い、その後も不断の修練を重ねてこられたことと思います。今回のレースでは、他の選手から強いマークを受けながら、最後は驚異的なスパートで、日本選手として史上初の世界選手権連覇という快挙を成し遂げられました。その果敢に挑み続ける姿には、信じる道を貫き、切り拓いていくという、まさに京都大学が誇る「自由の学風」の精神を改めて感じた次第です。

 コロナ禍に収束の兆しが見えず、不安が募る社会の中で、山西さんのご活躍は、京都大学に学ぶ学生諸君のみならず、関係者一同に、勇気と感動を与えてくれます。これからも健やかな精神を研ぎ澄まされ、ますます輝かしい姿を見せてくださることを期待しております。