高等教育研究開発推進センター 第28回大学教育研究フォーラムを開催しました

公開日

 高等教育研究開発推進センターは、第28回大学教育研究フォーラムを2022年3月16日~17日にオンラインにて開催し、全国から大学教職員、企業関係者など、483名が参加者しました。

 本フォーラムでは、両日にわたり個人研究発表やポスター発表、参加企画セッションを実施し、16日午後には「コロナ禍を経た今、あらためて単位制度について考える -時間ベースと成果ベースの間で-」をテーマにシンポジウムを開催しました。

 「個人研究発表」では、口頭発表に加えてオンラインでのポスター発表に挑戦し、全133件の発表がありました。「参加者企画セッション」では、「オンラインで学生の関係性を構築するための場づくりの工夫」、「大学における教学データ利活用のリアルを見つめよう!」など計12件が実施され、各会場で活発な議論が交わされました。

 16日午後に実施されたシンポジウムでは、アメリカの単位制度に詳しい森利枝 独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構教授、医学教育でコンピテンシーベース教育を進める小西靖彦 医学研究科教授(医学教育・国際化推進センター)、授業を全てオンラインのアクティブラーニングで進めているKenn Ross Asia Minerva Project Managing Director、日本の高等教育政策の策定に関わる高橋浩太朗 文部科学省高等教育局高等教育政策室課長補佐を招き、ポスト・コロナ時代の単位制度と学習成果のあり方について議論しました。「学修の量(時間)+質(成績評価)=単位制度であり、次善の策に過ぎないが、利便性があるため生き残ってきた」、「医学教育のように時間ベースではやりにくい領域では、成果ベースに舵をきっている」といった意見があり、参加者からは、頭の整理になったといった感想が寄せられました。

文章を入れてください
シンポジウムでの議論の様子