第15回京都大学ホームカミングデイ(オンライン)開催の初日に合わせて、京都大学技術士会第8回大会・特別講演会を、百周年時計台記念館を本会場として東京都港区の機械振興会館(東京会場)とオンラインで結び、開催しました。京都大学技術士会は、技術士法に制定された国家資格である「技術士」を有する本学の卒業(修了)生および教職員で構成され、会員数は762名(2020年10月時点)です。この行事は会の主要行事である会員の継続研鑽と会員相互交流を目的に毎年開催しており、今回は本会場と東京会場を合わせて68名の参加がありました。
講演会に先立ち、会長の大西有三 京都大学総長特別補佐・名誉教授(工学部1968年卒)から開会の挨拶があり、その後、石原吉雄 代表幹事(工学研究科1988年修了)から2019年度の活動・決算報告と2020年度の活動予定・予算報告がありました。
続いて、副会長の大嶋正裕 工学研究科長(工学研究科・1983年修了)が「超臨界流体に操られ踊らされた研究」と題した講演を行い、様々な「泡」、泡とビール、超臨界流体の特長を生かす技術・製品についての説明がありました。
特別講演では、副会長の大津宏康 名誉教授・松江工業高等専門学校校長(工学研究科・1981年修了)が「気候変動下における高強度降雨に伴う土砂災害発生メカニズムとその対応策について」と題して講演を行い、日本における昨今の「ゲリラ豪雨」に対する防災について、熱帯であるタイの現地調査を理論的に解析して得られた斜面崩壊発生メカニズムの知見を導入しての、土砂災害リスクマネジメントへの活用について説明がありました。
休憩をはさんだ後、来年3月に会長を退任予定である大西名誉教授への感謝の夕べとして、幹事の有志によるマンドリン・ギターアンサンブルとトランペットの演奏が披露された後、「仰げば尊し」の演奏とともに花束贈呈が行われ、京都大学技術士会の立ち上げからこれまでの発展への多大なる寄与に対して感謝の意を表しました。 最後に、田岡直規 副代表幹事(工学研究科・1983年修了)から閉会の挨拶があり、記念撮影を行いました。