第5回京都大学アフリカ同窓会(KUAAA)をオンラインで開催しました。
KUAAAは、本学のアフリカにおける研究と学術交流を促進する目的で設立されたもので、 これまで2016年にナイロビ、2017年にアディスアベバ、2018年にアクラ、2019年にアンタナナリボで同様の催しを行ってきました。2020年度は京都で開かれる予定でしたが、 新型コロナウイルス感染症の現況に鑑み、オンライン開催となりました。
今回は 総勢11名の アフリカ地域の大学や研究機関・国際機関で活躍するアフリカ出身の本学卒業生が同窓生として集まり、本学からは山極壽一 総長(当時)と高橋基樹 アフリカ地域研究資料センター長、重田眞義 アジア・アフリカ地域研究研究科長のほか、アフリカ地域研究資料センターの教職員、留学生らが参加しました。
はじめに、各同窓生が近年の活動を紹介し、その後、共同研究の構想およびそのための資金獲得の必要性が話し合われました。また2021年に計画している本学とアディスアベバ大学共同主催の国際シンポジウムに同窓生が積極的に参加することが議題として取り上げられました。その後、同窓会の新議長にデイビッド・ゴンウェ・ムハンド(David Gongwe Mhando) タンザニア・ソコイネ農業大学 准教授が選ばれました。
その後、同窓生から2件の報告がありました。ハジャニリナ・ラクトゥマナナ(Hajanirina Rakotomanana) マダガスカル・アンタナナリボ大学 教授が2019年にマダガスカルで開催された第56回国際熱帯生物学保全学会に関する報告を行い、続いて、エチオピアのアゼブ・ギルマイ(Azeb Girmai)博士によるエチオピアのローカルツーリズムに関する発表があり、アフリカツーリズムに関するローカルレベルの調査に関する研究意義高いことやローカルツーリズムの受益者の構造に関する議論が行われました。
初めてオンラインで開催された同窓会ですが、 新型コロナウイス感染症の状況の中でも引き続き、同窓会の支援などを通じてアフリカにおける本学のネットワークをより促進していきます。