第4回京都大学久能賞授賞式・報告会を開催しました。(2020年1月15日)

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京都大学久能賞の第4回授賞式・報告会を京都大学百周年時計台記念館にて行いました。2019年度は、菊池美帆さん(理学研究科修士1年生)、佐々木亜沙美さん(医学研究科修士1年生)の2名が受賞しました。

本賞は、本学OGの久能和子氏、祐子氏のお母様である久能悠子氏からの寄附により、科学・技術分野において自ら定めた独創的な夢を持つ意欲のある女子学生を支援することを目的として設立されたものです。

式では、まず川添信介 理事・副学長が、「本賞は、成果や結果ではなく将来の夢や志に対して贈るもので、選考は難しいが、毎回賞にふさわしい学生を選ぶことができていると考えている」と挨拶しました。

続いて、稲葉カヨ 理事・副学長(京都大学久能賞選考委員長)が、今回の申請者数、選考の経緯などを説明し、「本賞の趣旨にふさわしい夢と志を持った受賞者を選考することができた。本賞が女子学生にとって励みとなり、末永く続いていくことを望んでいる」と講評を締めくくりました。

表彰状および副賞授与の後、受賞者より、受賞に至った自らの夢についての発表がありました。菊池さんは、「西日本豪雨、九州北部豪雨災害などの現地調査を通じ、災害の複雑さを知り、 被害を未然に防ぐことが容易でないことを学んだ。今後は、技術の向上を続けて、災害で人が死ぬことのない日本や世界をつくりたい」と話しました。佐々木さんは、「前立腺がんの研究を通じて、有効な治療法の確立や、医療を通した社会貢献をしたいという思いからスタートアップを始めた。今後は、研究内容のブラッシュアップや研究場所の確保に努めていきたい」と話しました。

その後、2018年度受賞者2名から、今年度の成果、活躍について報告がありました。平岡ちひろさん(工学研究科修士2年生)は、「総長座談会に参加して、一般市民の方に広く中央アジアや氷河のことを話し、沢山の意見をいただき、刺激を受けた。これからは、仕事や研究を続ける中で、より知識や経験を得て、情報発信していきたい」と話しました。木谷百花さん(医学部3年生)は「国立感染症研究所でHIVワクチンの開発現場や麻疹・風疹に関する膨大な疫学情報の取り扱い現場に立ち会った。今後も、引き続き感染症に関する研究などを続けていきたい」と話しました。

最後に、久能悠子氏より関係者への謝辞と、受賞者に向けて、「長い人生では足踏みすることもあると思うが、常に明るく前向きに歩んでいただきたい」との温かい励ましの言葉がありました。

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発表する菊池さん
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発表する佐々木さん
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報告する平岡さん
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報告する木谷さん
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集合写真