第14回京都大学ホームカミングデイを、「挑(いどむ)」をテーマとして開催しました。当日は、同窓生(卒業生、修了生、元教職員)、教職員、学生、一般の方など約2,891名の参加がありました。
講演会は、満員となった百周年時計台記念館百周年記念ホールにおいて、桑原知子 理事補・教育学研究科教授の司会により進められ、最初に山極壽一 総長(京都大学同窓会長)から開会の挨拶がありました。続いて、建築家 安藤忠雄氏による、「夢かけて走る」と題する講演がありました。少年のころから様々なことに興味を持った体験談や、建築家を目指したころの話、自身が設計した建物についてなど、スライドを用いながら、時にユーモアを交えて講演されました。後半には、安藤氏、山極総長、桑原理事補によるパネルディスカッションが行われ、夢を実現させるためにはどうすればよいかについて討論するなど、大いに盛り上がりました。
「京料理を味わう」では、徳賀芳弘 副学長(同窓会代表幹事)の開宴の挨拶に続き、京都大学マンドリンオーケストラによる演奏が披露されました。たん熊北店の特別弁当に舌鼓を打ちながら、心地よい音色に包まれ、参加者はお腹も心も大いに満たされました。
午後からは「アカデミアート」と題した2部構成の催しが開催されました。アカデミアートとはAcademy(学問)とArt(芸術)を融合したイベントで、第1部は「在学生による挑戦」として、京都大学交響楽団によるオープニング演奏のあと、「SPEC2019採択者発表会」が開催されました。SPECは本学学生の挑戦を後押しする取り組みで、2019年度採択された4 件のプロジェクトのプレゼンテーションに続き、総長からそれぞれのプロジェクトについて講評が行われました。その後、引き続き京都大学交響楽団が演奏を披露し、第1部が終了しました。
第2部は「卒業生による挑戦」として、落語研究会OBの初代葵家竹生(あおいやちくしょう)こと児玉光雄さんによる落語が口演され、また、京大合唱団同窓会と現役合唱団による合唱を披露しました。最後は琵琶湖周航の歌を会場の方々と一緒に大合唱し、盛会のうちに終了しました。
百周年時計台記念館前広場のクスノキを中心に展開した「くすのき秋祭2019」では、本学の卒業生でミステリー作家の綾辻行人氏らによる座談会をはじめ、学内サークルや地域団体等によるパフォーマンスが繰り広げられ大いに盛り上がりました。
また、オセロ、けん玉、大喜利、クイズで本学学生に挑戦できる「京大生に挑戦!」コーナーは、多くの参加者で賑わったほか、「謎解きスタンプラリー」では、卒業生や一般の方々がスタンプを求めて構内を歩いて回り、本学キャンパスの爽やかな秋晴れを満喫していました。