中国現代国際関係研究院の一行が本学を表敬訪問しました。同研究院は1980年に創設され、国際関係・国際政治を研究する中国国内では最大規模の民間研究所です。このたび横浜で開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD VII )に合わせ、アフリカに関する日中の学術交流について協議するため、本学のアフリカ地域研究資料センターおよび国際戦略本部を訪問しました。
中国現代国際関係研究 院 からは、張力 同院長助理を含む5名の研究員が来学しました。アフリカ地域研究資料センターでは、山越言 同教授、高田明 同准教授、大山修一 同准教授が対応し、両国のアフリカ研究について意見を交換しました。同研究院の黎文涛 アフリカ研究所副所長 は、中国は政府主導の開発援助をアフリカで実施してきたところ、現在は市民社会の関心も高まり、アフリカに向かうNGO団体も増加傾向にあると述べました。それに伴い、これまで政策研究に偏りがちであったアフリカ地域研究も、自然科学や人文社会学の分野を含む、より裾野の広い研究が求められている点を説明しました。山越教授は、本学のアフリカ研究者が地域住民の目線に立った現地調査を行ってきた点を強調し、現在は韓国を含む東アジアのアフリカ研究機関の学術交流を重視していると述べ、今後の日中間の交流に期待を寄せました。
その後、一行は国際戦略本部にて三橋紫 同副本部長、山本淳二 同事務部長と面会しました。劉博 中国現代国際関係研究 院 国際交流部主任より、来春に習近平 国家主席が来日するのに合わせ、現在、同研究院が日本の研究機関と新たな学術交流を模索しているとの話がありました。三橋副本部長は、本学ではアフリカだけでなく、東南アジア研究所など幅広い地域・分野にまたがる研究科があるので、是非交流を深めて欲しいと述べました。