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バンコクにあるフランス国立科学研究センター・現代東南アジア研究所(CNRS-IRASEC)のClaire Thi Liên Tran 所長が来学し、高橋基樹 アフリカ地域研究資料センター副センター長および速水洋子 東南アジア地域研究研究所長らと懇談しました。
懇談ではそれぞれ、アフリカ、東南アジアを舞台とした本学とCNRS-IRASECの今後の交流に向けた話し合いが行われました。
その後、Tran所長による特別講演会が開催されました。講演会では、20世紀前半を生きた北ベトナムのカトリック一家の歴史を引き合いに、宗教的少数派への帰属がいかに強固なマイノリティ・アイデンティティの創出とその国境を超えた拡大の契機へ繋がるかが論じられました。講演会には、Nhung Tuyet Tran 東南アジア地域研究研究所招聘研究員(トロント大学歴史学部准教授)も臨席し、質疑応答では活発な議論が繰り広げられました。
今後は、2019年7月にオランダのライデン大学で開催される「国際アジア研究者会議」において、さらなる議論を重ね、これにより、将来の学生交流・共同研究の大きな飛躍が期待されます。