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2019年6月17日、ガーナ大学一行が山極壽一総長を表敬に訪れました。
村山美穂 野生動物研究センター教授が、Boniface Kayang ガーナ大学准教授、Christopher Adenyo 同大学研究員、Rob Ogdenエディンバラ大学教授、小出剛 国立遺伝学研究所准教授を招へいし、本学とガーナ大学の共同研究プロジェクトについて山極総長に報告しました。
野生動物研究センターでは、ガーナでグラスカッター(げっ歯類の野生動物)を家畜化する研究を実施しています。人口増加による深刻な食糧不足が起きているガーナでは、野生動物の狩猟により生態系の破壊が深刻化しています。グラスカッターは同国で好んで食べられていることから、同プロジェクトは遺伝子解析の技術を応用し、野生のグラスカッターから飼育しやすい大人しい個体を選別し、地元農家と協力しながら家畜化することを目指しています。
これまでは、ガーナ大学と野生動物研究センターを中心に共同研究を行ってきましたが、新たにエディンバラ大学と国立遺伝学研究所も参画し、飼育実験や食料化の規模が拡大されています。
山極総長は、自然と文化の融合を唱えた京都学派の哲学に触れ、先端科学を応用し生物資源の問題を解決する本学らしいプロジェクトだと評しました。ガーナ大学とは2017年に大学間学術交流協定を締結しており、今後もさらなる学術交流が期待されます。
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