シンガポールにて第6回STSフォーラムASEANーJAPANワークショップが開催され、本学からは稲葉カヨ 理事・副学長が出席しました。
本会議は、STSフォーラム(科学技術と人類の未来に関するフォーラム)が毎年ASEANで開催するワークショップで、日本・ASEAN双方から産官学の代表者らが参加し、ネットワークづくり、現在の課題についての話し合い、国際社会のニーズに応えるための科学技術協力の可能性を探る場となっています。
今回は、STSフォーラム、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR:シンガポール通商産業省が統括する法定機関)、日本貿易振興機構(JETRO)による共催と在シンガポール日本国大使館の後援により開催され、ASEAN諸国や日本の大学、研究機関、政府関係機関、企業から合わせて130名以上が参加しました。 会議は、尾身幸次 STSフォーラム創設者兼理事長およびA*STARのChan Lai Fung 議長による開会挨拶で始まり、続いて山崎純 駐シンガポール日本国大使、入野泰一 日本貿易振興機構理事 から挨拶がありました。
会議は2部構成の発表・討論形式で行われ、午前のセッション1では「日本・ASEAN間の科学・技術協力:人材育成と頭脳循環」、午後のセッション2では「製造業の未来」を議題に討論が行われました。各セッションでは、9~10名の参加者のプレゼンテーションの後、グループによるディスカッションと発表が行われました。
稲葉理事・副学長は午前のセッション1で、国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けての科学技術開発および人材開発における大学が果たすべき役割について発表を行いました。発表のなかで、稲葉理事・副学長は本学が携わるASEAN地域での共同研究であるインドネシア泥炭地に関する40年にわたる研究プロジェクトと、防災、生物資源・生物多様性、環境・エネルギー分野を焦点とする日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)の持続可能開発研究の推進の2つの取り組みを紹介しました。
次回、第7回STSフォーラムASEANーJAPAN ワークシップは2020年にマレーシアで開催予定です。また、第16回STSフォーラム年次総会は2019年10月6~8日に京都で開催される予定です。