薬学研究科は、京都府薬剤師会および株式会社ツムラと共催で、医師、薬剤師はじめ医薬関係業務従事者や医学・薬学を学ぶ学生対象に特別講演・実習会を開催しました。
牛田俊夫 薬学研究科事務長の挨拶の後、足立秀樹 東京慈恵会医科大学客員診療医長(あだち医院院長)が「カゼの漢方治療」と題し、カゼの治療をテーマに、古典である『傷寒論』の記述と実際の臨床例とを照らし合わせた実証的な講演を行い、谷川聖明 京都大学医学部附属病院漢方外来医師 (谷川醫院院長)が「フレイルに対する漢方治療 ~ウェルエイジングを目指して~」と題して、中高齢者の疲労・虚弱(フレイル)をテーマに、漢方医学と西洋医学の両方のアプローチを融合させた治療についての 実践的な講演を行いました。また、伊藤美千穂 薬学研究科准教授が「生薬解説と漢方処方試飲などのエクソサイズ」と題し、主だった生薬の解説と講義に関連した漢方処方煎じの試飲等を含む体験型の講義・実習を行いました。
京都府薬剤師会会員、本学教職員、学生など計104名の参加者は、医療関係者を対象とした本格的な内容の講義・実習に熱心に聴き入り、各講師と盛んな質疑応答を交わし、会は盛会のうちに幕を閉じました。
関連部局