ガーナ・アクラ市内のホテルで京都大学アフリカ同窓会(KUAAA)を開催しました。同会は、本学のアフリカにおける研究と学術交流を促進する目的で設立されたもので、2016年のナイロビ、2017年のアディスアベバを経てこれが第3回目となります。今回は、本学の同窓生であるアフリカ人研究者ら11名が一堂に会し、お互いの親睦を深め合いました。本学からは、重田眞義 アフリカ地域研究資料センター長・アジア・アフリカ地域研究研究科教授や太田至 同教授をはじめとする教職員8名が参加し、旧友との再会を喜ぶとともに、新たな関係強化を見据えた話し合いを重ねました。
初日は、参加したアフリカ人研究者がそれぞれの近況や進捗状況を報告することで、国や世代を跨いだ問題意識の共有と共同研究の創発を図りました。各報告では、本学で身につけた研究手法がフィールドワークにしっかりと生かされている様子が示され、「京都大学で学ぶことがどれだけ自らのキャリア形成に役立っているか、もっと多くのアフリカ人研究者に知ってもらいたい」といった発言も多くなされました。
翌日には、ボニファス・カヤン ガーナ大学動物科学部教授の引率による同学部の紹介があり、本学を巣立った同窓生が活発に自国で研究を発展、次世代に継承している様子を確認することができました。
最終日には、前日と同様、カヤン教授の引率で17世紀以降に奴隷貿易の拠点として用いられていたオス城を訪れ、アフリカ地域研究への問題意識の涵養を図りました。
今回の同窓会には、ガーナやガボン、ギニア、マラウィ、タンザニアをはじめとするアフリカの9カ国から参加があり、改めて、本学が培ってきたネットワークの広がりを振り返ることができました。今後は、本同窓会で話し合った議論の内容を踏まえて、アフリカにおける本学のネットワークをより一層促進していく予定です。