第13回京都大学ホームカミングデイは、「継(つぐ)」をテーマとして開催しました。当日は、同窓生(卒業生、修了生、元教職員)、教職員、学生、一般の方など約2,850名の参加がありました。
講演会は、満員となった百周年時計台記念館百周年記念ホールにおいて、桑原知子 理事補・教育学研究科教授の司会により進められ、最初に山極壽一 総長(京都大学同窓会長)から開会の挨拶がありました。続いて、養老孟司 東京大学名誉教授による、「京都のこころ~豊かな未来を生きるヒント~」と題する講演がありました。専門の解剖学にまつわる話をはじめ、鎌倉と京都との違いに関することなど、ユーモアを交えながら講演されました。後半の養老氏、山極総長、桑原理事補によるパネルディスカッションでは、各研究分野からとらえた京都観について討論するなど、大いに盛り上がりました。
「京料理を味わう」では、徳賀芳弘 副学長(同窓会代表幹事)の開宴の挨拶に続き、落語研究会による落語と漫才が披露されました。紫野和久傳の特別弁当に舌鼓を打ちながら、会場は爆笑に包まれ、参加者はお腹も心も満たされました。
午後からの「音楽祭」では、京都大学交響楽団、京大合唱団同窓会、京都大学グリークラブ、京都アカペラサークル翡翠(CrazyClef)、マンドリン・ギターアンサンブル香久夜が、演奏や合唱を披露しました。フィナーレとして、2018年が完成100周年記念となる「琵琶湖周航の歌」を出演者と会場の方々が一体となって大合唱を行い、盛会のうちに終了しました。
百周年時計台記念館前広場のクスノキを中心に展開した「くすのき秋祭2018」では、本学の現役学生がメンバーでもある、京都出身の6人組バンド「Qyoto」による演奏をはじめ、数々のパフォーマンスが繰り広げられました。
また、今回新たな企画として、在学生へのメッセージ、思い出の写真投稿を京大サロンにて実施しました。同会場にて、本庶佑 高等研究院副院長・特別教授のノーベル賞受賞を記念した研究紹介パネルの展示をし、多数の参加者で賑わいました。
百周年時計台記念館国際交流ホールでは「SPEC2018採択発表会」を開催しました。SPECは本学学生の挑戦を後押しする取り組みで、2018年度採択された6 件のプロジェクトについて、学生たちがプレゼンテーションを行いました。続く個別ブースでのパネルセッションにも多くの方々に集まっていただき、学生と参加者による活発な質疑応答が繰り広げられました。
当日は天候にも恵まれ、参加者は穏やかな秋の一日を、本学キャンパスで満喫していました。