教育学研究科は「グローバル教育展開オフィス」の開設を記念して、国際科学イノベーション棟5階シンポジウムホールにおいて、シンポジウムを開催しました。
「グローバル時代における「日本型」教育文化のあらたな可能性」と題したシンポジウムでは、国際的な均質化が進む教育哲学・政策・実践において、日本の教育に関する研究をどのように進めていくべきか、教育アプローチの違いをどのように可視化するべきかを考える機会となりました。
当日は、稲垣恭子 教育学研究科長の開会挨拶に続き、ジェルミー・ラプリー 教育学研究科准教授がシンポジウムの概要説明を行いました。その後、ロジャー・グッドマン オックスフォード大学教授、ジョセフ・トービン ジョージア大学(アメリカ)教授、高山敬太 ニューイングランド大学(オーストラリア)准教授が基調講演を行いました。続いて行われたパネルディスカッションでは、ラプリー准教授をディスカッサントに、基調講演者がパネリストとして登壇し、参加者からの質問をもとに議論を深めました。最後に、鈴木晶子 教育学研究科教授によるシンポジウムの総括および挨拶とともに、閉幕しました。
本シンポジウムには、学内外、国内外の教育関係者や研究者、学生、一般を含む約100名の参加があり、「なんとなくの感覚で理解していたことに説明がついた。」、「さまざまな面からの日本の教育についての分析が興味深かった。」「自分が無自覚に西欧の土俵に立っていたことに気づいた。」「京都大学のグローバル教育展開オフィスについて初めて知りましたが、とても面白い取り組みだと思います。陰ながら応援させていただきます。」など、感想や期待が寄せられました。
本研究科では、グローバル教育展開オフィスが中心となり、2018年度から「「日本型」教育文化・知の継承」プロジェクトを推し進めています。本シンポジウムは、プロジェクトの方向性を示すものとなりました。これからも引き続き、プロジェクトの成果を広く伝えていきたいと思います。