第13回京都大学ホームカミングデイの開催に伴い、京都大学技術士会第11回講演会が、百周年時計台記念館で開催されました。
京都大学技術士会は、技術士法に規定された技術士資格をもつ本学卒業(修了)生および教職員で構成され、会員数は697名(2018年10月時点)です。この行事は、会の主要事業の一つである会員の継続研鑽と会員相互の交流を目的に行われているもので、今回は関西地区に在住する会員を中心に60名の参加がありました。
講演会では、大西有三 会長(元理事・副学長、工学部・1968年卒)による冒頭挨拶につづき、西田豊明 情報学研究科教授(工学研究科・1979年修了)から、「人工知能のもたらしつつあるもの」との題で講演がありました。昨今、人工知能については、実社会に大きなインパクトを与える一方で、悪用や暴走などが人間社会に負のインパクトをもたらすことも懸念されています。こうした情勢を踏まえ、人工知能の研究開発の歴史と現状を俯瞰し、人工知能がこれからどのような変化をもたらし得るかについて、Google翻訳などの実例も交えつつ講演されました。講演に引き続き行われた質疑応答では、会場の参加者から多くの質問があり、西田教授は一つ一つの質問に丁寧に応えました。
講演会終了後、懇親会が開催されました。同会副会長の大津宏康 工学研究科教授(工学研究科・1981年修了)の挨拶の後、同会副会長の大嶋正裕 工学研究科長(工学研究科・1986年博士修了)の乾杯の発声で始まり、幅広い年齢層・分野の技術者の方々が参加されての有意義な意見交換が行われました。上田泰史 幹事(農学研究科・1983年修了)と演奏グループ香久夜によるマンドリン・ギターアンサンブルによる演奏も花を添え、最後は全員で「琵琶湖周航の歌」を合唱し、本学の発展と会員のますますの健勝を祈念して、盛会のうちに閉会しました。