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山本博之 東南アジア地域研究研究所准教授が担当するILASセミナー「地域研究への招待 -映画で読み解くアジア」では、映画監督の深田晃司氏をお迎えし、講義を行いました。
講義では2004年の津波被災から15年目のインドネシア・アチェ州を舞台とした作品「海を駆ける」がとりあげられました。同作品は、 東南アジア地域研究研究所「災害対応の地域研究」プロジェクトチームが2011年にバンダ・アチェで開催し、深田監督が記録係として参加した津波と防災に関するワークショップが構想の直接のきっかけとなっています。また、地域研究者の視点から西芳実 同研究所准教授が解説読本に寄稿するなど、深田監督と同チームとは、映画製作と学術研究という異なる立場を超えて影響を与えあう関係が続いています。深田監督からは、作品の背景やアジアで映画をつくる意義などについてお話がありました。
受講した学生からは「研究と映画との親和性の高さを実感した」、「これからの学習の進め方の参考にしたい」などといった感想が寄せられました。
関連リンク
- 深田晃司監督作品「海を駆ける」
- 映画サイト
http://umikake.jp/ - 深田監督による小説[文藝春秋、2018年]
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163908373
- 映画サイト
- 「災害対応の地域研究」プロジェクト
http://personal.cseas.kyoto-u.ac.jp/~yama/bosai/ - 災害復興で内戦を乗り越える(西芳実 東南アジア地域研究研究所准教授 著)[京都大学学術出版会、2014年]
http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?isbn=9784876984923
作品の舞台となったインドネシア・アチェ州の津波被災から復興までの歩みを、アチェの人びとが被災以前の歴史を抱え乗り越えていく過程として詳述しています。 - 被災地に寄り添う社会調査(同著)[京都大学学術出版会、2016年]
http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=2117&lang=jp
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