稲葉理事・副学長がフィリピン・セブ州にて第5回 ASEAN-Japanワークショップに出席しました。(2018年4月26日)

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フィリピンのセブ州にて、第5回ASEAN-Japanワークショップが開催され、本学からは稲葉カヨ 理事・副学長が出席しました。

本会議は、STSフォーラム(科学技術と人類の未来に関するフォーラム)が毎年ASEANで開催するワークショップで、日本・ASEAN双方から産官学の代表者らが参加し、ネットワークづくり、現在の課題についての話し合い、国際社会のニーズに応えるための科学技術協力の可能性を探る場となっています。

今回は「技術移転」と「人工知能とソサエティ5.0」をテーマとして、STSフォーラム、フィリピン科学技術省(DOST)、フィリピン商工会議所(PCCI)、日本貿易振興機構(JETRO)による共催、在フィリピン日本国大使館、フィリピン日本人商工会議所、セブ日本人商工会議所の後援により開催されました。ASEAN諸国や日本の大学、研究機関、政府関係機関、企業からあわせて120名以上が参加しました。

会議は、尾身幸次 STSフォーラム創設者兼理事長の歓迎の挨拶、George Barcelon フィリピン商工会議所会長、入野泰一 日本貿易振興機構理事、羽田浩二 駐フィリピン大使による開会の挨拶で始まりました。続いてFortunato De La Pena 科学技術省大臣による基調講演が行われ、「Collective Prosperity(地域全体の繁栄)」に向けての取り組み、人類のための科学の活用という包括的な目標に触れ、技術発展による協働の機会が増える中、ASEAN-Japanワークショップのように直接話し合う機会が協力関係を築く上で引き続き重要になると強調されました。

会議は、基調講演に続き、2部構成の発表・討論形式で行われ、午前のセッション1では「日本・ASEAN間の科学・技術協力:技術移転の促進」について、午後のセッション2では「人工知能とソサエティ5.0」について議論されました。各セッションでは、8~9名の参加者のプレゼンテーションの後、グループによるディスカッションと発表が行われました。

稲葉理事・副学長は午前のセッション1で、研究成果の特許出願を支援する関西ティー・エル・オー株式会社、研究成果の事業化を目指す企業を支援する京都大学イノベーションキャピタル株式会社といった本学子会社の活動を含め、本学が進める技術移転の取り組みについての発表を行いました。

次回、第6回ASEAN-Japanワークショップは2019年にシンガポールで開催予定です。また、第15回STSフォーラム年次総会は2018年10月7~9日に京都で開催される予定です。

講演する稲葉理事

会場の様子