2018年「浙江大学スプリングスクール」を実施しました。(2018年3月11日~3月24日)

ターゲット
公開日

平成29年度「多文化共学短期(派遣)留学プログラム 」の一環として、中国・浙江大学スプリングスクールを開催しました。このスプリングスクールは、本学の協定校である浙江大学の協力のもとで行われる、中国語講座、文化体験、学生交流を重視した2週間のプログラムです。選考を経て、全学から多様な学年、専攻の13名の学生が参加しました。本プログラムは浙江大学と本学との良好な協力関係のもと、8年連続で開催され、短期派遣プログラムのモデルとして発展してきました。これまで合計93名の学生を派遣してきました。

中国語の授業では、参加者のレベルに応じたクラスに分かれ、世界各地からの留学生と一緒に講義を受けました。中国語の学習と共に、浙江大学の学生をはじめ世界各地の学生と交流する機会に恵まれました。さらに、中国文化講座、企業見学、世界遺産の見学などの文化体験活動も提供されました。

学生らは浙江大学に温かく受け入れられ、充実した2週間を過ごしました。多くの人々の支援により、貴重な出会いを経験し、現地でしか学び得ないことを学ぶことができました。

参加学生の報告

浙江大学スプリングスクール 班長
経済学部4回生 林浩太
報告会実施日: 2018年3月29日

中国・杭州は、中国八大古都の一(呉越や南宋時代の都)として長い歴史を有し、世界遺産である西湖をはじめ、かのマルコポーロも「世界で最も綺麗な街」と賛美するほど風光明媚な風景があふれる都市です。その杭州にて、今回は学年や専攻、中国語学習歴も様々な13名の学生が参加し、中国語学習や社会・文化見学、学生交流など充実した2週間を過ごしました。

中国語学習においては、参加者それぞれの中国語レベルに合わせたクラス授業の中で、リーディングや口語表現など実践的な中国語を学んだほか、各国の留学生たちとの交流を通じて中国に限らず世界各国の社会の様相や考え方の同異を知るに至るなど、日本での普段の学生生活ではなかなか得られない貴重な経験となりました。

授業以外にも、杭州市周辺の観光地の訪問や博物館の見学などにより杭州の文化(杭州は龍井茶や絹が有名です)や歴史を学ぶツアーが数多く提供されたほか、休日には各々で上海や蘇州、南京などへも足を伸ばし、中国文化・社会の現場の多様な側面に実際に触れることで、見聞を広めることができました。

それに加えて、各プログラムをサポートしてくれた浙江大学の学生ボランティアや同大学農学部の学生たちとも美味しい食事、文化や社会に対する考え方などに関する活発な議論、卓球やバドミントン等のスポーツ交流を通して関係を深め合うことができ、彼ら彼女らと共に過ごした楽しい日々は何事にも代えがたい思い出となりました。

一方、街中にシェアサイクルやEV(電気自動車)バスが見られ、また生活のあらゆる場面においてスマートフォンを用いたキャッシュレス化が進展する等、その利便性や先進性を享受して「古くから歴史ある中国」と「新しく胎動する中国」の両面に触れ、日本メディアでは報じられることがまだ少ない中国社会の発展・変化の速度を体感することもできました。

以上のように本プログラムを通じて各方面で身をもって中国を体感したことにより、中国に対してより一層の親しみを感じるようになりました。今回の貴重な経験・学び・繋がりは、今後の大学生活や社会生活においても必ずや活きてくるものと確信しています。

本学学生による文化紹介

合同セミナーでの集合写真

企業訪問

唐暁武 浙江大学教授・国際教育学院副院長(前列左3人目)と修了証書を手にした学生ら

多文化共学短期(派遣)留学プログラム について

本学では、本学学生が各国の大学生との交流を深め、国際性を涵養し、外国語運用能力を向上させる機会として、多文化共学短期(派遣)留学プログラムを、年間7プログラム実施しています(中国、香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア)。平成29年度は、派遣先大学による学費免除等の支援、海外留学支援制度(協定派遣)JASSO奨学金、京都大学アジア研究教育ユニット(KUASU)補助金、京都大学重点アクションプラン補助金を得て実施されました。

平成30年度実施予定分については、以下のPDFの裏面「2.異文化交流・実地研修を通してグローバルな感覚を獲得する」を参照してください。