2018年「延世大学校スプリングスクール」を実施しました。(2018年3月4日~3月24日)

ターゲット
公開日

平成29年度「多文化共学短期(派遣)留学プログラム 」の一環として、韓国・延世大学校スプリングスクールを開催しました。このスプリングスクールは、本学の協定校である延世大学校の協力のもとで行われる、韓国語講座、文化体験、学生交流を重視した約3週間のプログラムです。選考を経て、全学から多様な学年、専攻の9名の学生が参加しました。

韓国語の授業では、延世大学校韓国語学堂において、参加者のレベルに応じたクラスに入り、世界各地からの留学生とともに学びました。参加学生は、韓国随一の韓国語学習機関で集中的に韓国語を学ぶと同時に、様々な文化的背景を持つ留学生との交流を深めました。

延世大学校Underwood International Collegeの協力を得て、恒例となった合同学生セミナーを今回も実施しました。このセミナーでは、予め双方で質問を交換しておき、当日はそれに応えるプレゼンテーション、議論を行います。本学学生は、韓国語によるプレゼンテーションを準備し、当日は全員が韓国語で発表を行いました。テーマは、文化の地域差、政治状況、就職事情、家族関係とその変化などで、韓国語、英語、日本語を交えて活発な意見が交わされました。

本プログラム開催に当たっては、朝鮮半島をめぐる状況等を踏まえて、慎重な検討を行いました。そして、延世大学校と関係機関の協力を得て実施に至ることができました。参加学生個々がこの貴重な経験を今後に活かすことが期待されます。

参加学生の報告

延世大学校スプリングスクール班長
教育学部3回生 近藤なつこ
報告会実施日: 2018年3月29日

今回の延世大学スプリングスクールを通して感じたこと、学んだことについて報告させて頂きます。

この留学プログラムでは韓国の延世大学語学堂に3週間編入し、自分のレベルに合ったクラスの中で韓国語を学びます。レベルは初級から上級まで全部で6級に分かれており、さらにその中でもレベル別に10クラス前後に分かれているため、まさに自分の語学能力と同じくらいのクラスメイトと共に切磋琢磨しながら学ぶことができます。また、世界各国から韓国語を学びたい外国人学生が集まるため、クラス内での会話も主に全て韓国語であり、そういった環境の中で3週間を過ごすことができるのはとても良い機会であると感じます。また、級によって違いもありますが週に何時間か選択クラスを設けている級もあり、自分の苦手な分野を選択し、「話し」「聞き」「読み」「書き」などに特化して学べる工夫もなされています。韓国国内でも1、2を争う素晴らしい環境の中で3週間学ぶことができるのはとても有益な経験でした。

また、延世大学の国際学部の学生さん方との合同セミナーも、とても得るものの大きな経験でした。お互いに数か月前に質問を考えて送りあい、頂いた質問についてそれぞれ考えてきたものをプレゼンしあうという内容でしたが、温泉やオタクといった文化に関するものから、政治的意識の違いや英語学習に関する認識の違いなどのディープな内容まで話し合うことができ、普通では知ることのできない韓国の側面を知ることができてとても興味深かったです。また、京大側は全て韓国語でプレゼンを行い、実践的に韓国語を使う機会も得られました。

今回の短期留学プログラムでは、言語学習の面や相互文化理解の面、その他様々な面でとても得るものの大きな機会であったと感じています。ご助力くださった関係者の皆様方に深く御礼申し上げます。

延世大学校語学堂玄関前

学生合同セミナーでの発表

発表に聞き入る本学学生

Taeyoon Sung教授・国際学部長(後列右から5人目)と集合写真

多文化共学短期(派遣)留学プログラム について

本学では、本学学生が各国の大学生との交流を深め、国際性を涵養し、外国語運用能力を向上させる機会として、多文化共学短期(派遣)留学プログラムを、年間7プログラム実施しています(中国、香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア)。平成29年度は、派遣先大学による学費免除等の支援、海外留学支援制度(協定派遣)JASSO奨学金、京都大学アジア研究教育ユニット(KUASU)補助金、京都大学重点アクションプラン補助金を得て実施されました。

平成30年度実施予定分については、以下のPDFの裏面「2.異文化交流・実地研修を通してグローバルな感覚を獲得する」を参照してください。