本学が推進する「科学体系と創造性がクロスする知的卓越人材育成プログラム(略称ELCAS)」の基盤コース第10期成果発表会および平成29年度閉講式を開催しました。当日は、2017年9月から2018年2月まで探究活動を行った基盤コース受講生(134名中131名が参加)が、19分野 各2チームに分かれてその成果について発表会を行いました。また、同日に専修コース第9期修了証書授与式が行われました。
閉講式では、初めに小中優衣奈さん(専修コース受講生代表)より「専修コースを通して幅広い知識と洞察力の必要性を痛感しました。実際に自分が大学院や研究者の道に進んだ時には全く結果の分からない研究を自分の力で進めていかねばならないことがあると思います。望ましくない結果が出た時に大学院生や教授が、どのように考えて行動したかを思い出し、自分なりにその理由を模索したり、改善すべきことを考えて研究を進めたいです」とスピーチが行われました。その後専修コース受講生に有賀哲也 副学長(高大接続科学教育ユニット長)より修了証書が授与されました。続いて基盤コース受講生の各分野代表者に有賀副学長より修了証が授与されました。西林一真さん(基盤コース受講生代表)から「僕がELCASで1番素晴らしく、大切だと思ったことは人との出会いです。自分が興味を持ったことについて、本やインターネットで調べても、同じ分野に興味を持っている人が身近にいるとは限りません。しかし、このELCASには自分と同じ分野に興味を持っていたり、また自分より詳しかったりする受講生がたくさんいます。互いに話し合うことで、より楽しく、刺激を受けることが出来ました」と感想が述べられました。
優秀な発表を行ったチームには、受講生による相互評価と教員による総合評価をもとにプレゼンテーション賞を決定し、 村上章 高大接続科学教育ユニット副ユニット長(農学研究科教授)より表彰状と記念品が授与されました。最後に鈴木基史 高大接続科学教育ユニット副ユニット長( 工学研究科教授)より閉式の挨拶があり全員で記念撮影を行い、2017年度のプログラムが終了しました。
プレゼンテーション賞受賞者氏名「発表テーマ」(受講分野)
- 尾崎遼太郎、小南昂平、沢尾心士、吉川凜
「光触媒を使った反応」(化学) - 太田垣匠、多久和奏映、遠藤早緒里、井村華子
「大腸菌から特定のタンパク質を精製する」(生物学) - 平居珠実、吉本拓矢、渡辺天河
「情報を正しく伝える技術」(電気電子工学) - 庵下恵理、藤原圭梧、向井悠真
「金属触媒を用いる有機材料の合成」(材料化学) - 日浦直紀、國井大輝
「半現実ブロック崩し」(物理コンピューティングによるインタラクション技術) - 森倫太郎、澤志遠、菊池陽佑
「3Dチャンバラ」(物理コンピューティングによるインタラクション技術) - 山名琢翔、武田怜士
「Stack Game」(物理コンピューティングによるインタラクション技術)
関連リンク
- 京都大学「科学体系と創造性がクロスする知的卓越人材育成プログラム(略称ELCAS)」
http://www.elcas.kyoto-u.ac.jp/ - 国立研究開発法人科学技術振興機構次世代人材育成事業グローバルサイエンスキャンパス
http://www.jst.go.jp/cpse/gsc/